自民党岸田派(宏池会、47人)名誉会長の古賀誠・元自民党幹事長が23日、福岡市内で講演し、安倍晋三首相が提起した9条改憲案について「必要性はまったくない」と強調し、反対姿勢を明確にした。同派中心の政権に意欲も示し、「次の宏池会主軸の政権では9条は一字一句変えない決意が必要だ」と訴えた。 同派会長の岸田文雄政調会長は党内で「ポスト安倍」候補の一人と目されるが、岸田氏は秋の総裁選への対応を明言していない。岸田氏の後見人とも言われ、派内に影響力を持つ古賀氏は講演で、「政治だから何があるか分からない。(岸田氏が)いま出るか、出ないか決めるタイミングではない」と述べる一方、「安倍政権の後は何としても宏池会を主軸とした政権を作りたい」と語った。(今野忍)
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