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ブックマーク / tomomachi.hatenadiary.org (9)

  • クリストファー・ノーラン『インターステラー』インタビュー - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    [:large:left] スマホばかり見てないで、宇宙を見ようよ! クリストファー・ノーラン監督インタビュー 『インターステラー』公開当時に映画秘宝に掲載したものです。 取材・文 町山智浩 ――『インターステラー』は最初、スティーヴン・スピルバーグ監督で発表されましたが、どんな経過で企画を引き継いだんですか? ノーラン もともとパラマウントのために宇宙物理学者のキップ・ソーンが恒星間航行をリアルに描こうとして企画した。それで脚に僕の弟のジョナサンが雇われたんだ。でもスピルバーグのドリームワークスがパラマウントを離れたんで、僕が監督を引き受けたんだ。 ――でも、スピルバーグ的な要素は『インターステラー』にいっぱい残ってますね。父親が子どもを捨てて宇宙への夢に賭けてしまうのも、得体のしれない何かの力に導かれていくのも『未知との遭遇』だし、少女と幽霊の交信は『ポルターガイスト』で……。 ノー

    クリストファー・ノーラン『インターステラー』インタビュー - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    palehorse82
    palehorse82 2017/03/22
    元々DW系のスピルバーグの企画だったからパラマウント表記があるのか。
  • 白髪頭のトム・クルーズ(42歳) - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    トム・クルーズの『コラテラル』を観た。 ロサンジェルスのタクシー運転手(ジェイミー・フォックス)が、たまたま乗せた白髪混じりの中年男(トム・クルーズ)に、一晩かけて5箇所を回ってくれたら7万円かなんか払おう、と言われる。 しかし、トムクルは実は殺し屋で、一晩に5人の標的を殺そうとしていた。 それを目撃したフォックスは逃げられなくなる……。 まあ、とにかく穴だらけのプロットなので、そこを気にしだすと止まらなくなる。 タクシーよりもハイヤーを雇ったほうがいいし、そもそもレンタカー借りて自分で運転したほうがいい。 途中でターゲットを知ったFBIがターゲットの命を守ろうともしないのもおかしいし……。 まあいいや。 この映画はそういうリアルなサスペンス映画として観るのは間違いなのだろう。 これは寓話なのだ。 タクシー運転手として貯めた金でリムジン会社を始めるという夢を持ちながら、 その実、自分では一

    白髪頭のトム・クルーズ(42歳) - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 「ノーカントリー」の結末の夢の意味 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    現在、公開中のアカデミー賞作品『ノーカントリー』の劇場用パンフレットにコーエン兄弟とトミー・リー・ジョーンズのインタビューを書いています。 さて、『ノーカントリー』を観た人ならいくつかの疑問があるでしょう。 特にNo Country for Old Menというタイトルの意味と、 ラストのトミー・リー・ジョーンズが語る夢の意味は気になるでしょう。 今日はそれについてちょっとお話します。 警告! もちろんネタバレになっています。 No Country for Old Menは、アイルランドの詩人W・B・イェイツ(1865〜1939年)の詩「ビザンチウムへの船出」の冒頭の引用です。こんなふうに続きます。 それは老いたる者たちの国ではない。 恋人の腕に抱かれし若者たち 樹上の鳥たち その唄と共に、死に行く世代たち、 鮭が遡る滝も、鯖にあふれた海も、 魚も、肉も、鶏も、長き夏を神に委ね 命を得たも

    「ノーカントリー」の結末の夢の意味 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 「ソース・コード」改め「ミッション:8ミニッツ」のパンフに書きま - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    今年の4月ごろ、キラキラで紹介した映画「ソース・コード」が『ミッション:8ミニッツ』という邦題で、10月28日から日公開されます。 ↓キラキラのポッドキャスト http://www.tbsradio.jp/kirakira/2011/04/20110422-2.html 最初はヒッチコック風サスペンスとして始まり、次に「マトリックス」風SFアクションとして展開、しかし、その質は『恋はデジャヴ』的実存主義ドラマの傑作です。 僕は、パンフレットに原稿を書いています。 2004年、シカゴのミレニアム・パークに「クラウド・ゲート」という名の、高さ10メートル、幅20メートルの銀色に輝くオブジェが登場した。ソラマメのような形なので「ビーン(豆)」とニックネームで呼ばれている。168枚のステンレス板を溶接したものだが、鏡のようにピカピカに研磨されているので継ぎ目は見えない。複雑な凹面がいくつもの像

    「ソース・コード」改め「ミッション:8ミニッツ」のパンフに書きま - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 『バードマン 無知がもたらす予期せぬ奇跡』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    「どうしてこんなドツボにはまっちまったんだ?」 主人公リーガン・トムソンが白いブリーフ一丁で座禅を組んで宙に浮いている。……あ、宙に浮いてる理由は後で。 場所はどこかの楽屋。トムソンはかつてハリウッド超大作『バードマン』の主演スターだったが、その後は鳴かず飛ばず。子にも逃げられた。それが60歳をすぎた今、自ら製作・演出・主演するブロードウェイの舞台劇に再起を賭けている。 トムソンを演じるは、かつてアメコミのスーパーヒーロー、バードマンを映画で演じたスターだったが、その後、鳴かず飛ばずのまま60歳を越えた。演じるのはマイケル・キートン。彼自身も、ティム・バートン監督の『バットマン』(89年)で主人公ブルース・ウェインを演じた。 『バードマン』の監督はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。彼の映画はいつも暗い。『アモーレス・ペロス』では都市の最下層で貧しさにあえぐ若者が金のために愛犬を闘犬

    『バードマン 無知がもたらす予期せぬ奇跡』 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    その後、俳優名を役名に統一するなど細かい部分をいじったため、4月17日に上げた文章とは細かい部分で違っていますが、論旨は同じです。 初期バージョンはこちらにありますので比較できます。 日では今日(4月17日)から公開される映画『セッション』を、ジャズ専門家である菊地成孔先生がジャズ音楽家の立場から酷評しています。 http://goo.gl/Jt1sc3 それを公開前に読んだ人々の間で「素晴らしい批評」などと評判を呼んでいます。 「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」とか 「映画はまだ観てないが、ジャズを知らない100人の評価よりも菊地さん一人を信じる」とか とにかく、いちばん問題だと思うのは「菊地さんの酷評を読んで『セッション』を観るのをやめた」という人が決して少なくはないことです。 また、『セッション』ではスパルタでハラスメントなフレッチャー先生(JKシ

    菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    palehorse82
    palehorse82 2015/05/08
    見たので
  • 「エンド・オブ・ウォッチ」は8月17日公開です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    8月17日から日公開の「エンド・オブ・ウォッチ」の公式サイトに映画評を書きました。 アメリカに刑事映画は山ほどあるが、制服警官を主人公にした映画は少ない。そのなかでベスト3を挙げるなら、リチャード・フライシャー監督の『センチュリアン』(73年)、デニス・ホッパー監督の『カラーズ天使の消えた街』(88年)、そしてこの夏に日公開される、デヴィッド・エアー監督の『エンド・オブ・ウォッチ』の3だろう。 実は3ともロサンジェルス市警の、サウス・セントラル地区を担当する警官コンビの物語だ。 ネリ・ロドリゲス(16歳)、デオンテ・フリーマン(19歳)、アンナ・アルティガ(27歳)、ナサリオ・カリーロ(24歳)、メロディ・ロハス(0歳)、エメリオ・ペレス(17歳)……。これは、サウス・セントラル地区で、2007年から2013年4月までの5年間で殺された被害者67人の名前と年齢。9割が銃による射殺。

    「エンド・オブ・ウォッチ」は8月17日公開です - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • David Fincher Interview ”In movie making, the best idea wins” - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    David Fincher talks about "The Girl With Dragon Tatoo". Interviewed by Tomohiro Machiyama at Stockholm, Nov.21, 2011. ------How did you meet this novel? First, when I made “Benjamin Button”, Katherine Kennedy, the producer of the movie, gave me the novel and told me the story. A bisexual girl with hacking skill investigates a bizarre serial-murders case. I didn’t think they would make that materia

    David Fincher Interview ”In movie making, the best idea wins” - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • たまむすびで霧社事件の映画「セデック・バレ」について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    TBSラジオ「たまむすび」に毎週火曜日午後3時から出演しています。 今週は日統治時代の台湾の山岳民族の反乱、霧社事件を描いた『セデック・バレ』について話します。 http://www.u-picc.com/seediqbale/index.html この映画は「セデック族の誇り高さに日人が忘れかけていた武士道の精神を見た」というストーリーになっていますが、 実際は、江戸時代の終わりの武士の人口は日全体のわずか7%にすぎませんでした。 武士とかサムライの精神が日人全体の精神にされていったのは、霧社事件の後、第二次世界大戦においてだといわれます。 だから、「セデック族の誇り高さに日人が忘れかけていた武士道の精神を見た」というのは、まあ、日へのお世辞ですね。

    たまむすびで霧社事件の映画「セデック・バレ」について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
    palehorse82
    palehorse82 2013/05/21
    河原さぶのあの科白は確かにずっこけそうになった
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