前回に引き続き,今回もメールのセキュリティについて解説する。後編である今回は,「フィルタリング」と「メールの暗号化」を取り上げる。いずれも以前から存在するソリューションだが,個人情報保護の観点から近年特に注目されている。 注目されるフィルタリング 相次ぐ個人情報の紛失や漏えいに関する事件と,2005年4月から全面施行された個人情報保護法により,個人情報保護の機運が高まっている。このため,情報漏えい対策をキーワードとした製品やサービスが,以前にも増して市場に投入されている。その一つが,メールのフィルタリングに関する製品/サービスである。 メール・フィルタリングの主な目的は,社内から社外へ発信されるメールを一通一通チェックし,発信に不適切なメールをブロックすることである。これにより,操作ミスあるいは故意による情報漏えいを防止する。フィルタリング製品のほとんどはゲートウエイ型として動作させる。メ
インターネットを舞台に,あの手この手でユーザーをだまし,個人情報を収集したり,お金を巻き上げようとする詐欺(以下,ネット詐欺)。フィッシング詐欺や,スパイウエア/キーロガーを使った情報搾取などに対抗するために,インターネットの技術的な知識は大いに役に立つ。 ところが,先日コンタクトすることに成功した元詐欺師に言わせると,こういった技術的知識のあるユーザーをだますのは意外と「楽勝」なのだそうだ。ネット詐欺は,人の感情やソーシャル(社会的)な面で仕掛けてくることがほとんど。元詐欺師に言わせると,技術的な知識がある人ほど,あり得そうな誘いに対して寛容になるケースが多いのだという。 そこで今回の記者の眼では,ソーシャルなネット詐欺の手口のパターンをいくつか紹介することにした。IT Proの読者の方も,たまには技術を離れて,ソーシャルな面に目を向けてみてはいかがだろうか。 何を信じればいいのか? ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く