米Symantecは現地時間10月10日,ファイル圧縮・展開ソフト「WinRAR」のセキュリティ・ホールを悪用するウイルス(マルウエア)を確認したとして注意を呼びかけた。このウイルスが含まれる圧縮ファイル(.rar)を読み込むと,攻撃者にパソコンを乗っ取られる恐れがある。 このウイルスが悪用するセキュリティ・ホールは,2006年7月に発見されたもの。WinRARに含まれるライブラリの一つに,バッファ・オーバーフローのセキュリティ・ホールが見つかった。このため細工が施されたファイルを読み込むと,ファイルに含まれる任意のプログラムを実行される恐れがある。WinRARのバージョン3.60ベータ7以降では,このセキュリティ・ホールは解消されている。 バージョン3.60ベータ7よりも古いWinRARで今回のウイルスが含まれる圧縮ファイルを読み込むと,バックドア(そのパソコンに攻撃者が自由にアクセスで