戦いに敗れる事が避けられない情勢下で、沈みつつある祖国を救うべく敢えて火中の栗を拾った人々がいた。ある者は国を滅亡から救えず運命を共にし、ある者は何とか祖国を存続させたものの非業の最期を遂げ、またある者は「売国奴」の汚名を受けた。 この本は、こうした敗戦必至な中で尻拭いを引き受け、至難でかつ評価を受けにくいという損な役回りを演じた国家指導者達の物語です(まあ、中にはしたたかに生き延びた面子も少なからずいるんですが)。勝利によって国家に栄光をもたらした名将や善戦の末に壮絶な玉砕を遂げ意地を示した悲劇の英雄だけでなく、彼らもまた祖国への献身を考えると「英雄」と呼ばれてもよいのでは、とも思います。古代ギリシアのペロポネソス戦争から現代のエリトリア独立戦争まで79人を扱っています。 担当編集者の濱崎誉史朗氏もブログで紹介してくださっているので興味のある方はそちらも覗いていただければ幸いです。 「C
![【本が出ました】『敗戦処理首脳列伝』~敗北する祖国を救おうとした人々~【書き下ろし】 | とらっしゅのーと](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/964b31c038ed2b8e1e57ba248c4458154bf49fe6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Fpds%2F1%2F201105%2F25%2F86%2Fb0114886_321746.jpg)