「Log4j」の脆弱性が公開されて1カ月以上が過ぎた。現在のところ、大規模な悪用被害は発表されていないが、対象範囲が非常に広く、深刻な影響を受ける可能性があるため、各所から注意喚起が発表されている。ここでは、検知状況や対策状況についてまとめる。 Log4jの脆弱性への対応の難しさ Log4jとは、Apacheが提供するデータログ生成・記録APIである。このLog4j(正しくはそのバージョン2系である「Log4j 2」)に、リモートコード実行という深刻な脆弱性が確認された。リモートコード実行とは、脆弱性のあるシステムに対して遠隔から任意のコードを実行できる、つまり乗っ取りが可能な脆弱性であり、非常に深刻度が高い。 ただし、このレベルの脆弱性は決して珍しいものではない。年に数回は発見されるレベルである。Log4jの脆弱性が話題になっているのは、汎用性が高くさまざまな環境に存在するためだ。Log
