20数年ぶりにインターハイを取材させてもらった。 覚悟していた通り、会場の宮崎市は1週間、ほぼ毎日35度を超える猛暑。高校野球の過密な試合日程や球数制限のようには世間一般の関心を集めないが、真夏の炎天下で行なう競技としてなら、テニスはもっとも苛酷な競技のひとつだろう。 多いときは1日に4試合をこなさなくてはいけないインターハイは、その苛酷さの代表のようなもので、大会2日目には選手3名が救急搬送された。 それ以外に、学校関係者や保護者が病院へ連れて行った熱中症疑いの選手も数名いて、ある病院では少なくとも5人が並んで点滴を打つなどの処置を受けていたという。それは団体戦の3回戦と準々決勝が行なわれた日だった。 近年のルールでは、3回戦までは8ゲームプロセット、つまり2ゲーム差をつけて8ゲームを先取したほうが勝利し、8-8になればタイブレークという方式で1セットのみ行なう。準々決勝からプロツアーで
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