静岡県教育委員会は25日、勤務先の県立高校の女子生徒から計30万円を借りたとして、男性教諭(33)を減給10分の1、1カ月の懲戒処分にした。教諭は「家庭の事情で金策に困っていた。甘えてしまった」と話しているという。 県教委によると、教諭は生徒と07年8月ごろ校内の委員会活動で知り合い、携帯メールなどで学校生活などについて相談に応じたりマイカーで月1、2回自宅に送っていた。08年4月上旬、車中で教諭から「生活費に困っている」と聞いた女子生徒が「返してくれるなら貸しましょうか」と4万円を貸し、5月にも13万円ずつ2回貸した。女子生徒はコンビニエンスストアの現金自動受払機(ATM)で自分の口座から現金を引き出して渡していた。 教諭は8月に全額返済する約束をしていたが、7月中旬に生徒が両親と雑談した中で発覚。両親から直接返済を求められ、教諭は謝罪して全額を返済したという。【松久英子】