はじめに 何らかのイベントがランダムに発生する(ポアソン過程という)とき、その発生間隔は「指数分布」という確率分布に従うことが知られています。 例えば、1分あたりに2人の客が来る店においては、来客の時間間隔が平均1/2 [分]の指数分布に従います。 でもどうしてそんな分布になるのでしょうか? 数式をほとんど使わず、ゆるふわな説明によって直感的に理解してみましょう。 後半ではもう少し真面目になり、発生間隔が厳密に指数分布になることを示します。 実は、「ランダムなイベントの発生はポアソン過程と呼ばれ、その発生頻度はポアソン分布に従う」ことを知らずとも、「イベントの発生の仕方が時間的に一様である」という条件だけから指数分布が導けてしまうのです! 統計の教科書にもあまり書かれていないことが多いので、ここに紹介します。 はじめに ゆるふわな説明 指数分布とはなにか なぜイベントの発生間隔が指数分布っ