この研究結果を知ったあとで横になると、もはや世界が違って感じられるかもしれないので要注意だ。いや、そもそも私たちが横たわるとき、私たちの脳は起きているときと違う世界の感じ方をしているという。カナダの研究者が解き明かす。 枕元でする蚊の羽音にイライラするあなた。羽音が止む。かすかにチクッと刺された感触がして、標的の位置を特定する。バチッ! やった。 単純な場面ではあるが、複雑な処理が求められる。あなたは見てもいないのに、蚊の居場所をどう突き止めたのか? 人体は2平方メートルほどの肌で覆われているが、あなたは見もせずにどういうわけか、この華奢な捕食者の正確な居場所をわかっていた。その後に目視確認すると、あなたの手は“犯罪現場”に直行しており、蚊に致命的な一撃を加えていながら、自らは傷つけていなかったのだ。 この顛末に至るまでにはいったい何が必要だったのか? いい質問だ。 横たわると脳の認知が変
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