解散から投開票日までの期間が戦後最短となった今年2月の第51回衆院選。2月8日に即日開票され、自民党は公示前の勢力から大きく伸ばして単独で定数465の3分の2を超える議席を獲得し、圧勝した。ただ、現在の制度には不備があり、仕事などで海外に住む人たちの一定数は、一票を投じたくてもかなわなかった。 投票できなかったドイツやカナダ在住の邦人4人が7月、東京地裁に提訴した。国が適切な制度構築を怠ったのは憲法違反だとして、国家賠償などを求めている。4人はいずれも郵便投票を利用したが間に合わず、国際郵便事情に照らせば選挙権を行使できない事態が生じ得ることは明白だったのに、選挙権行使を妨げられたと主張する。 在外邦人の選挙権は、当事者が声を上げて拡大してきた経緯がある。今回の訴訟で、またも制度の改善につながるのか。(共同通信=広川隆秀) ▽海外から投票する2つの方法 海外在住の有権者は、在外選挙制度を使

