[東京 24日 ロイター] 横浜商科大学商学部の権上康男客員教授は23日、ロイターのインタビューで、世界経済が崩壊するような事態にでもならない限り、ユーロの崩壊も考えられないとの見方を示した。欧州経済統合の歴史を踏まえれば、ユーロ圏の分割は起こり得ないと考えるのが自然であるという。 欧州諸国はこれまでにも厳しい試練を何度も経験しており、各国の担当大臣や当局の実務責任者達がこれまでに投入した恐るべきエネルギーや時間、情熱を考えると、現在の危機についても、いずれ解決の道筋を見出すと予想した。一方、日本ではユーロ圏諸国の当局者達が具体的にどのような議論をしているのかチェックする手立てがないとし、この情報不足からユーロ悲観論に傾きやすいと指摘している。 インタビューの概要は以下の通り。 ――ユーロ圏を複数の通貨圏に分割するという議論をどうみるか。 「こうした議論が出てくる背景には、EUが何なのか、