いまでも思い出すのは、ワシントンに駐在記者として着任し、ホワイトハウスの記者証を申請したときのことだ。当時は、2001年の米同時テロの半年後だった。記者証を手に入れれば、簡単な持ち物検査だけでホワイトハウスの敷地に自由に入れるようになる。それだけに、手続きは厳格だった。自分の身元が怪しくないことを確認するため、米連邦捜査局(FBI)などが必要な個人情報を集めることに同意する――。こんな趣旨の
ここまで舐められているのか 安倍首相に近い自民党の若手議員が立ち上げ、6月25日に開かれた勉強会「文化芸術懇話会」で、日本経団連に依頼して広告主を通じてメディアに圧力をかけようとの発言があったとされることに対し、野党などから「権力を持った者の驕り」などとする批判が出ている。 朝日新聞記者時代からメディアの世界で20年以上飯を食ってきた筆者にとって、権力を持つ政権与党の政治家がそんなことを言い出すこと、あるいは考えることについて、何の驚きもない。権力者だったらそれくらいのことは当然考える。 ただ、メディアも取材に来ている、あるいは発言が外に漏れる可能性のある半ば公式的な場面で、そういう発言が出ること自体に驚いている。どういう意味での驚きかというと、「メディアもここまで舐められているのか」という驚きである。 その懇話会が開かれた前日の24日、朝日新聞の首相動静(25日付朝刊)をみると、安倍首相
ここまで舐められているのか 安倍首相に近い自民党の若手議員が立ち上げ、6月25日に開かれた勉強会「文化芸術懇話会」で、日本経団連に依頼して広告主を通じてメディアに圧力をかけようとの発言があったとされることに対し、野党などから「権力を持った者の驕り」などとする批判が出ている。 朝日新聞記者時代からメディアの世界で20年以上飯を食ってきた筆者にとって、権力を持つ政権与党の政治家がそんなことを言い出すこと、あるいは考えることについて、何の驚きもない。権力者だったらそれくらいのことは当然考える。 ただ、メディアも取材に来ている、あるいは発言が外に漏れる可能性のある半ば公式的な場面で、そういう発言が出ること自体に驚いている。どういう意味での驚きかというと、「メディアもここまで舐められているのか」という驚きである。 その懇話会が開かれた前日の24日、朝日新聞の首相動静(25日付朝刊)をみると、安倍首相
ここまで舐められているのか 安倍首相に近い自民党の若手議員が立ち上げ、6月25日に開かれた勉強会「文化芸術懇話会」で、日本経団連に依頼して広告主を通じてメディアに圧力をかけようとの発言があったとされることに対し、野党などから「権力を持った者の驕り」などとする批判が出ている。 朝日新聞記者時代からメディアの世界で20年以上飯を食ってきた筆者にとって、権力を持つ政権与党の政治家がそんなことを言い出すこと、あるいは考えることについて、何の驚きもない。権力者だったらそれくらいのことは当然考える。 ただ、メディアも取材に来ている、あるいは発言が外に漏れる可能性のある半ば公式的な場面で、そういう発言が出ること自体に驚いている。どういう意味での驚きかというと、「メディアもここまで舐められているのか」という驚きである。 その懇話会が開かれた前日の24日、朝日新聞の首相動静(25日付朝刊)をみると、安倍首相
6月の第4週は、日本株のみならず、欧米株も含めてギリシャ情勢を巡る「から騒ぎ」の感が強かったが、週末の27日になって同国のチプラス首相が7月5日(日)に国民投票を実施すると表明した。ギリシャ議会は紛糾しているが、ユーロ圏財務相会合は、当面ギリシャ向け支援を打ち切る方針を打ち出した。 終わっていなかったギリシャ問題 今一度直近のギリシャ情勢を振り返ってみよう。チプラス首相は、6月21日(日)に新しい財政改善案を提出したと報じられ、一気にギリシャへの財政支援交渉が進展するとの期待が広がった。これにより日米欧主要国の株価が上昇、特に日経平均株価は6月23日(火)に381円も上昇し、24日(水)も続伸してついに2000年のITバブル時の高値2万0833円を抜いた。 そもそも、遠いギリシャについての好材料を、日本株が大いに好感した、というところからして行き過ぎ感が大いに漂うわけだが、実はこの間、筆者
ギリシャの議会は、EU=ヨーロッパ連合などから金融支援の条件とされている財政緊縮策の賛否を問う国民投票の実施について審議していますが、議論が紛糾し、今も採決に至っていません。 この中で野党の議員からは、「国民投票はギリシャをユーロ圏からの離脱に追い込み、国民をさらに追い詰めるだけだ」とか「国民投票などに国の予算を投じている場合ではない」などと反対意見が相次ぎ、議論が紛糾しています。 このため、採決は当初の予定から大幅にずれ込んで、日本時間の28日午前6時ごろから行われる見通しです。 一方、ユーロ圏の財務相会議は27日、ギリシャ政府による国民投票の方針を厳しく批判し、議会で国民投票の実施が決まったとしても、これを待つことなく、ギリシャへの金融支援を今月末の期限に予定どおり終わらせる方針を示しています。
アニメ「ドラえもん」の声を昭和54年から26年間担当した声優・女優、大山のぶ代さん(81)が認知症となったことを、5月のラジオ番組で公表した夫の俳優、砂川啓介さん(78)。悩んだ末の決断だったが、その後、大山さんが元気になってきたという。子供はおらず、頼ってくる大山さんを支えるため、「自分が生きていなければ」と話している。(聞き手・寺田理恵) ◇ 公表したくないという思いがずっとあり、悩みました。きっかけをつくってくれたのは友人のタレント、毒蝮三太夫。彼から「いちずに介護していると、お前が先に逝っちゃうぞ」と言われたとき、思い当たることがありました。健康そのものだった僕が2年前に胃がん手術をしたり、帯状疱疹が出たりした。平成20年に彼女が倒れてから、どんなことをしても自分が生きていなければならないと思っていました。 倒れた原因は脳梗塞です。体は元気でも、彼女が何を言っているのか分からない。
過激派組織「イスラム国」(IS)の勢力拡大、停滞する中東和平、民族・宗派対立の拡大……。混沌(こんとん)とする世界の現状打開のカギは何か。新たな世界秩序づくりへのヒントは。国際法の権威で、ベトナム戦争の和平仲介やパレスチナ人権問題にかかわりながら、米国の外交を批判的に見てきたリチャード・フォークさ… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
書こうかどうかためらっているうちに、すすっと時は過ぎてしまい、まあ、それでもいいやというとき、なにかもにょんとしたものが残る場合がある。今回も、ちょっともにょんとした感じがあるので、とりあえず書いてみよう。とま、ごちゃごちゃ言うのは、書く前から批判が想定されて、げんなり感があるからだ。最初に言っておきたいのだけど、以下の話は、安保法制を肯定せよ、という結論ありきで言うわけではない。日本の防衛のありかたは日本国民が決めればいいことだし、その結果がどうなっても日本国民が受け止めればいいだけのことである。私は一市民として民主主義の制度の帰結を尊重するだけである。 さてと、で、なんの話かというと、安保法制が否定されれば自衛官は死を覚悟して防衛するのだろう、ということだ。こういう言い方は物騒なんで、もっと曖昧にすればいいのかもしれないが、自分のもにょん感がそこにあるのは確かなので、とりあえずそうして
日ごろ、現場の記者たちから上がってくる原稿を見ていると、さまざまな政治家の言葉に触れることになる。もう、たいていの物言いには驚かないようになったが、この発言には久しぶりにわが目を疑った。 5月23日付の産経新聞政治面に掲載した自民党総裁選をめぐる長めの原稿の中に、その発言はあった。記事では、自民党若手が新たな勉強会を設立することを紹介し、この勉強会の背景には9月に予定される総裁選への思惑があるということを伝えた。 そこで驚いたのは「首相が仕事しやすいように、邪魔者が出てきたら排除するのが役割だ」というコメントだ。「邪魔者」とか「排除」とか、なかなか刺激的な言葉が並ぶが、オフレコ発言なので記事では「関係者」のそれとしか記していない。 「産経ニュース」をごらんの方だけに少し解説すると、「関係者」としたのは自民党の若手議員で、自他ともに認める「安倍晋三首相(自民党総裁)の応援団」。この議員は、首
Shabani the gorilla has caught the attention of lots of young women on social media Since March, Japanese women have been swooning over a gorilla called Shabani in the Higashiyama Zoo and Botanical Gardens. It's not the first time Japanese popular culture has fallen in love with a large inarticulate creature (see Godzilla). This week Western media picked up the story and the sensitive, nurturing g
ギリシャでは、チプラス首相が来月、国民投票を実施する意向を表明したことを受けて、市民の間で先行きへの不安が広がり、各地で預金を引き出そうとATMに長い列を作っています。 これを受けて、首都アテネ市内では、預金が封鎖されたりユーロが使えなくなったりするなどの事態を恐れる市民が、預金を引き出そうと、各地の銀行のATMに長い列を作っています。 衣料品店に勤める女性は「最善の方法とは思いませんが、心配になって預金を引き出しに来ました。たんすの引き出しやキッチンの戸棚、花瓶の中まで、考えられるところに隠しますが、どれも安全とは言い切れませんね」と不安そうに話していました。また、年金で生活する男性は「とても心配です。かつての通貨に戻ってしまったら最悪です」と話し、ユーロ圏の財務相会議で双方が歩み寄ることに期待を寄せていました。 ギリシャのメディアによりますと、ギリシャ国内の銀行からは、先週15日からの
維新の党は、安全保障関連法案の対案の取りまとめを進めていて、集団的自衛権の行使について、政府案の「存立危機事態」という定義はあいまいだとして、「アメリカ軍への攻撃が日本への攻撃にもつながる可能性が高い場合に限り、武力行使ができる」とする独自の要件を対案に盛り込む方向で調整しています。 こうしたなか、維新の党は、集団的自衛権の行使の要件を具体的に示すべきだと主張している党最高顧問の大阪市の橋下市長の意見も踏まえ、政府が行使が可能となる事態としている「存立危機事態」という定義はあいまいだとして、自衛隊の出動に歯止めをかけるため、独自の要件を盛り込む方向で調整しています。 具体的には、「条約に基づき、わが国周辺の地域において、わが国の防衛のために活動している外国の軍隊に対する武力攻撃が発生し、これを排除しなければ、わが国に対する武力攻撃に至ることが避けられないと認められる事態」に限って武力行使が
チュニジアのリゾートホテルで男が銃を乱射して外国人観光客など38人が死亡した事件で、容疑者の男は外国人観光客に狙いを定めて銃撃していたことが、目撃者の証言で明らかになりました。 現場のビーチで観光客を相手に写真を撮影して販売していたラミ・イスマイールさん(25)は、27日、NHKの取材に答え、「向こうからテロリストがやって来て、こちらのほうに向かって銃を撃ってきた。男は外国人観光客を狙っていた。現地の人が近くにいたのに殺さなかった」と話し、容疑者の男が外国人観光客に狙いを定めていたと証言しました。ラミさんが50メートルくらい離れたところから「どうしてこんなことをするのか」と問いただすと、男は「お前には関係ない」と答えたということです。男はその後、治安部隊に射殺されました。 地元のメディアは、内務省の報道官の話として、男が北部出身のセイフッディン・レズギ容疑者だと伝えています。また、別の地元
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