中東などからの難民や移民を積極的に受け入れてきた北欧のスウェーデンは、「もはや持続困難な状況だ」として、永住権の取得を厳しく制限するなど難民政策を見直すことを明らかにしました。 今後は難民に対して、ほかの国へ移動するまでの一時的な滞在を認めるにとどめ、すでに永住権を取得した人が家族を呼び寄せることを厳しく制限する方針です。 また、EU=ヨーロッパ連合に対し、加盟国のすべてに受け入れ人数を割りふる恒久的な制度を設けるよう求め、永住権はこの枠の範囲でしか認めない見通しです。 スウェーデンは今月、港や国境の橋などで入国審査を始め、テロに対する警戒レベルも引き上げました。 今回の難民政策の見直しは、パリで起きた同時テロ事件を受けて、難民を装ってテロに関わる人物が入国することに国民の間に不安が高まっていることも背景にあるものとみられます。