東京オリンピック・パラリンピックに向け、スポーツによる健康増進に取り組む自治体が増える中、運動した人に特典を与える「健康ポイント制度」について、医療費抑制に加えて、ポイントを利用した商店街での買い物などで地域経済の活性化に一定の効果もあることが、国などの調査でわかりました。 この制度の効果を探るため、国や自治体、大学などが連携し、3年前から6つの市で調査を行っていて、すでに1年間の医療費を1人当たり5万円余り抑制する効果などが実証されています。 さらに、分析を進めた結果、昨年度1年間で、ポイントを利用した商店街での買い物や外食などの経済波及効果が、6つの市でおよそ8200万円に上ることがわかりました。商品券などのための費用を差し引いても1400万円余り上回り、費用対効果を示す数値は1.2で、基準を超えていたということで、健康ポイントが医療費抑制だけでなく、地域経済の活性化に一定の効果がある