生活保護受給者を患者役として使い、診療報酬を詐取した疑いで医師や暴力団組員らと共に福岡県警に逮捕されたクリニック事務長の宮内真二容疑者(50)=福岡市博多区=が、県警で暴力団捜査に携わったOB警察官だったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。県警は詐取した診療報酬の一部が暴力団に流れていたとみて、宮内容疑者の役割を調べる。 捜査関係者らによると、宮内容疑者は県内の警察署などに勤務。暴力団捜査を担当し、数年前に退職した。その後、福岡市中央区に2017年に開設されたクリニックの事務長に就いたという。