「失言」の元総理に浴びせられた激しいバッシング。不適切発言には違いないが、息苦しさも残る。人は心の内まで道徳を強要されねばならぬのか。「寛容」なはずの「リベラル」がなぜ「不寛容」を招くのか。『不寛容論』の著者、森本あんり教授が考察する、現代社会の逆説(パラドックス)。 *** 昨年末に『不寛容論』(新潮選書)という本を刊行しました。それで先日、東京五輪組織委員会森喜朗前会長の発言が問題になったとき、産経新聞に「寛容という切り口で考えるとどうなるか」という依頼を受けて、論評を書きました。 その後、同委員会の有識者懇談会メンバーで英国出身のデービッド・アトキンソン氏が、同じように日本人と寛容について書いているのを朝日新聞で読みました。アトキンソン氏によると、「日本人は多神教だから寛容だ」というのは事実ではなく願望だ、ということです。 わたしも、拙著では統計の数字を示して似たようなことを書きまし
(福井新聞) プラスチック射出成形金型製造の前澤金型(本社福井県鯖江市石田上町、前澤利子社長)など同市内の眼鏡関連企業が国立情報学研究所の越前功教授らと連携し、意図しないカメラへの映り込みによるプライバシー侵害から身を守る眼鏡「プライバシーバイザー」の開発を進めている。人物特定につながるカメラの「顔検出」機能をブロックする仕組みで、3Dプリンターを活用して試作品を手掛けた。夏までに商品化を目指し、情報セキュリティー先進地の欧米を中心に販売展開する方針。商標登録は済ませており、海外特許も出願している。 越前教授によると、カメラ付き携帯端末の普及で、交流サイトのフェイスブックには全世界で一日約3億5千万枚の写真が投稿されている。こうしたサイトでは通行人らが偶然映り込むケースもあり、画像管理ソフトなどに搭載されている「顔認識」システムを使うと、個人の特徴を識別して人物を特定することができる。欧
日本は本当に公的債務問題を抱えているのだろうか? 2010年6月15日(火)08:00 (フィナンシャル・タイムズ 2010年6月13日初出 翻訳gooニュース) マーティン・ウルフ 日本はどうしようもない公的債務問題を抱えているというのが、日本自身と欧米における通説だ。これは実に説得力のない話だと、私は思っている。日本はせいぜい3%程度のインフレ予想を作り出せば、それで公的債務問題など雪のように消えてなくなってしまうのだ。しかし対応を遅らせれば遅らせるほど、最後には大きな調整が必要となる。 経済協力開発機構(OECD)によると、2010年の日本は国内総生産(GDP)比105%の債務総額に対して、GDP比1.1%の利子を払うことになる。GDPデフレーター(国内で生産されたすべてのモノやサービスの(輸入原材料の価格を除いた)付加価値の価格水準を示す指数)ベースで見ると、2000年以降の日本は
東京電力福島第1原発事故に関し、政府の事故調査・検証委員会が関係者から聞き取り調査してまとめた「聴取結果書(調書)」の公開が難航し、目標としていた年内までの完了が困難になっていることが27日、政府関係者への取材で分かった。これまで公開されたのは対象者772人中19人だけで、数百人とされる事故現場関係者の居場所がつかめないことなどが原因。しかし、過酷な現場に携わった関係者の証言は事故の教訓として生かす必要があるため、全面公表が望まれている。 これまでに公開されたのは、事故発生時に所長として対応した吉田昌郎氏(平成25年7月死去)や菅直人元首相ら。政治家や行政関係者らがほとんどで、東電関係者は吉田氏しかいない。772人の対象者の内訳は公表されていないが、事故現場の作業員を含む東電関係者と政府関係者が大半を占める。 事故調書は当初、非公開を前提に関係者の任意の協力を得ながら計約1500時間のヒア
(フィナンシャル・タイムズ 2014年2月4日初出 翻訳gooニュース) ジョナサン・ソーブル東京支局長 もう何年も前からその人たちは、日本の公共放送NHKの門前でいつもやかましく騒いでいた。いろいろな右翼の末端組織が、公共放送の内容がリベラルに偏向しているとメガホンを通して抗議していたのだ。 自分たちこそが日本の愛国精神を守っているのだと自認する人たちは、いつもなにかしらNHKの放送に怒っている。NHKがもつたくさんのテレビやラジオのチャンネルを通じて放送される何かが、彼らの逆鱗に触れるのだ。それは戦争ドキュメンタリーだったり中国報道だったり。時には韓国のメロドラマでさえもが。 それが今ではこの人たちは、国の最高権力者を味方につけている。安倍晋三首相は(「日本のBBC」としばしば呼ばれる)NHKの役割をめぐって、激しい論争に火をつけてしまったのだ。保守派の安倍氏は日本の文化や教育に関わる
(フィナンシャル・タイムズ 2014年1月22日初出 翻訳gooニュース) マーティン・ウォルフ 世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で私は、安倍晋三首相の話を1日で2度も聞いた。その上で私も同僚ギデオン・ラックマンの判断に同意せざるを得ない。安倍首相は、中国との衝突を考えられないものとは思っていないようなのだ。 それは現実的な考え方なのかもしれないし、そういう現実主義こそがこの世界をそういうとんでもない凶事から救うのかもしれない。けれども私は恐ろしくてたまらない。特に安倍氏がほとんど気楽な調子で、第1次世界大戦を引き合いに出したのが、強く印象に残った。このような戯言には米政府がもっとピシリと対応してくれることを願う。 首相への私の質問は、アベノミクスの「第三の矢」についてだった。第三の矢とは構造改革のことだ。質問するにあたって私は、労働人口が縮小しつつある先進国経済で、どう
「6×8は正解でも8×6はバッテン?」…娘さんが×(ペケ)にされてしまったかけ算の問題を取り上げ、「かけ算に順番あるのか?」とWeb上が大いに盛り上がったここ数日。 いろいろな解釈はあるのですが、自分が記事をしたためることに意味をもたせるために… ここでは「学習指導要領」「教科書」、そして弊社(Z会)が「どうしているか」について述べてみます。 ここ数日、掛け算の順番問題がWeb上で大変に盛り上がっていますね。 キッカケは下記のブログだと思います。 「6×8は正解でも8×6はバッテン?あるいは算数のガラパゴス性」 http://blogs.itmedia.co.jp/magic/2011/12/6886-2d5b.html この記事にいろいろ書かれたコメント、および、 「「掛け算には順序がある」・・・なんて、ご冗談でしょう?(1)」 http://blogs.bizmakoto.jp/kai
トヨタ車がアメリカの道を走らない 2010年2月3日(水)08:00 (フィナンシャル・タイムズ 2010年1月29日初出 翻訳gooニュース) ジョナサン・ソーブル、バーナード・サイモン 愛車のカムリやカローラを停止させようと思ったら、ブレーキを両足で全力で踏み込まなくては。そんなことを考えるトヨタ車オーナーなどいないはずだ。しかし日本のトヨタ自動車はこのほど、まさにそうしてくださいとアメリカやカナダの顧客に呼びかけた。もし万が一アクセルがいきなり固まってしまったら、ブレーキを「しっかりと一定の力で」踏みこむようにと。 トヨタはさらに、もしアクセルが動かなくなったら「最寄りの安全な場所まで車を移動させた後、エンジンを切って、トヨタ販売店に連絡してください」とも呼びかけている。トヨタはこうして何とか、悪夢のようなリコール問題の拡大を阻止しようとしている。トヨタは今、かつてデトロイトの米自動
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