今のニュースの大部分はロシアのウクライナ侵攻に関する話題である。事態の推移ばかりに目を奪われがちだが、日本の知識人の多くが、ロシアのウクライナ侵攻はないと予測していたことは忘れるべきではない。ところが、予測を外した知識人たちは、慶応大学の廣瀬陽子教授のようなごく一部の良心的な人を除いて、全く反省していない。彼らは自分が予測を大きく外したということに真摯に向き合う気は全くないようである。 これと似たことは、新型コロナウイルスを巡る問題においても、医師や学者に多く見られた。彼らは新型コロナウイルスの起源は研究所起源ではないと断言した。 まだ結論は出ていないものの、FOIA(米国の情報公開)で、同ウイルスの塩基配列が明らかになった2020年1~2月時点で、ファウチ周辺のウイルス学者たちはみな、私信で研究所起源の可能性が高いと仲間内で語り合っていたことが明らかになっている。よって、少なくとも202