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ブックマーク / yasuyuki-iida.hatenablog.com (4)

  • 所得と消費のデカップリング問題 - こら!たまには研究しろ!!

    過日(2020/1/9)に投稿した,『家計調査(家計収支編)』での勤労者世帯の可処分所得(手取り収入のようなもの)動向で指摘した通り, データを見る限り収入はそこそこ上がってきている.参考までに,勤労者世帯平均の月の可処分所得額の推移を再掲しておきましょう. その一方で消費関連で明るいニュースを聞いたためしはないわけです.このような,所得と消費の分離(デカップリング)の状況を,ここでも,『家計調査(家計収支編)』勤労者世帯データとその年間収入五分位を使ってみていきましょう. まずは用語の解説から.ざっくりと説明すると, ・平均消費性向=消費支出÷可処分所得 ・可処分所得=額面の収入-税・社会保険料+社会保障受取 です.今回のデータは勤労者世帯のものなので,資産収入がないならば,可処分所得=月々銀行に振り込まれてくる金額のようなものと考えてください.すると,平均消費性向は月の収入のうち何割を

    所得と消費のデカップリング問題 - こら!たまには研究しろ!!
    paravola
    paravola 2020/01/12
    (社会保障の「再分配」効果)以上を整理すると,中~高所得層の消費性向の低下が「所得と消費のデカップリング」の正体であり.../さて,ここから導かれるインプリケーションはなんでしょう
  • 地位財+コース>ロールズ - こら!たまには研究しろ!!

    タイトルはなんとなく「r>g」みたいなことを言いたかっただけなんですが。。。再分配に関して目から鱗の指摘をしてくれるのがこのです. ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益 作者: ロバート・H・フランク,若林茂樹 出版社/メーカー: 日経済新聞出版社 発売日: 2018/03/24 メディア: 単行(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 『ダーウィン・エコノミー*1』よりも,地位財・コース(Ronald Coase)・ロールズ(John Rawls)あたりが入ってた方が方が内容を端的に表している気がします. 再分配はとどのつまり「誰かの財産を奪って」誰かに与えることですから,正当化に相当の理由が必要です.その正当化の理由の一つ--そして,私自身が最もよく使ってきたロジックがロールズ(John Rawls)の「無知のベール」を援用するもの.ここでは,無知のベールをち

    地位財+コース>ロールズ - こら!たまには研究しろ!!
    paravola
    paravola 2018/07/03
    (性の再分配にも使えるだろうか)地位財を得るためには自分より下でいてくれる人が不可欠。そのための対価が再分配/合理的なリバタリアンもこれなら納得
  • 高所得者に2.5倍お得な軽減税率! - こら!たまには研究しろ!!

    とても想定内とは言えない消費動向,かなり不安な機械受注統計にもかかわらず,なぜか来年10月からの消費税再増税の議論が進んでいるわけですが…….そのなかで何よりもマズい課税方式!軽減税率が現実味を帯びてきました. 一般消費税の利点は,全ての財に等しくかけられていること.その大きな利点をわざわざ損なうようなまねをなぜするのか全く意味が分かりません.複数税率はインセンティブを歪めるため,効率的ではないという点に異論のある経済学者はいないでしょう.増税の是非はともかくとして,軽減税率には全経済学徒は他の論点の相違を超えて団結して反対していく必要がある. 税制の効率を損なってまで軽減税率の導入を目指す……その際の理屈が「低所得者対策として必要」というものです.しかし, その嘘ホント!? 日はあまりエンゲルの法則(高所得者ほど支出に占める費の割合が下がっていく傾向)の成り立ちが良くない国です.低所

    高所得者に2.5倍お得な軽減税率! - こら!たまには研究しろ!!
    paravola
    paravola 2018/02/02
    (バターや米が高いからでは)高所得者でも20%くらい.あまり下がらないのです.日本人にとって食は「生きていくための栄養補給」に限定されるモノではなく,なによりの「楽しみ」ですからね
  • 「小野理論」批判のよくある誤解 - 2010-08-12 - こら!たまには研究しろ!!

    今日は話が長いので要点 小野先生の主張を批判している人の90%は小野先生の論文をまともに読んでいないし,残りの9%の人もロジックを誤解している 小野先生の今次の主張は小野モデルに依拠している.批判はモデルの論理or実証的妥当性に対して行うべし [追記:fromdusktildawnさんのブクマコメントによる] 「増税も福祉も再分配も便益ある公共事業も必要条件にはしていないってことか。で、まるでそれを必要条件であるかのように言って我田引水する人たちが大勢いると。」要するにそういうこと.労働市場のギャップ解消がメイン.あとのいろいろは「これがあったらもっといい」というオプション.ところがメディアではオプションの方が受けるし.人の記述も,一般誌に書き慣れていないせいだと思う,時々紛らわしいものになっていたのが小野先生の不幸の始まりかと. ここからが編だよ 小野善康先生といえば,菅首相のブレー

    「小野理論」批判のよくある誤解 - 2010-08-12 - こら!たまには研究しろ!!
    paravola
    paravola 2016/04/15
    (最近はどうなんしょ)ここまで書くと,飯田も「増税して,財政支出して,景気回復」という主張をするのかと思われるかも知れないけどそうではないです
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