September 29, 2020 | Food | casabrutus.com | photo_Kunihiro Fukumori text_Shoko Nishimura 朝夕が涼しくなり、9月半ばを過ぎると和菓子店の店頭は秋へと様変わりする。その中、よく見かけるのが栗のお菓子。生菓子、饅頭、餅菓子と色々あるが、今回は地元の人たちが毎年心待ちにする《栗おはぎ》と、通年手に入る《金の実》をご紹介する。 初栗が出始めると作られる〈京都くりや〉の《栗おはぎ》。店頭に並ぶそばから売れていく、人気のおはぎだ。元々は丹波地方に伝わる収穫を祝うお菓子で、「亥の子ぼた餅」と呼ばれていた。ハロウィンのように子供達がおひつを持って歌いながら集落の家に順番に回り、栗おはぎをもらう風習があり、昔はどこの家でも作っていたそう。今はほとんど見られなくなってしまったが、昔ながらの味や作り方をしっかり伝承して