およそ14年前の2009年のこと。当時、広島県で電気工事業を営んでいたながおか〔現:CIA(広島市)〕の長岡秀樹氏は、ある大手スーパーマーケットに防犯カメラを設置しないかと営業をかけていた。ところが同スーパーの担当者は、「(防犯カメラを設置したところで)万引きなんて絶対になくならないよ」と、あきれたように冷笑を浮かべた(図1)。
2020年になって立て続けに同じ問題をテーマにした複数のイベントを取材した。同じ問題とは、誰もが必ず使っている重要なものでありながら管理が行き届かずリテラシーも広まらずに数多くのセキュリティー事故の原因になっているものだ。 それが何かお分かりだろうか。IDに関わる問題だ。パソコンやモバイル機器、WebサイトをはじめとするIT関連の製品やサービスを利用するには誰もがIDを取得してパスワードを設定している。しかし多くの人が膨大な数のIDとパスワードを取得して管理が行き届かず、同じIDとパスワードの組み合わせを使い回してしまって不正アクセスの温床になっている。 IDは人や物などを特定する手段だ。どんなにITが発達しても、利用者が間違いなく本人なのかどうかを確実に確認できる仕組みは欠かせない。しかもIDを認証する仕組みはITを提供する側も利用する側も、ある程度理解していなければ他人が利用者になりす
この連載は、記者である私がプログラミングを学ぶことをメインのテーマにしている。その背景にあるのが「老後の不安」だ。 私は文章を書くこと以外にこれといった能力を持たない。そうした自分が、高齢者になったときに少しでも生活の安定にプラスになるような技能を得られないかという思いが、このコラムを始める動機の1つになっている。身もフタもない言い方をすれば「少しでもお金を稼げる可能性を広げておきたい」ということだ。 最近、プログラミング以外にも老後の安定に役立ちそうな技能を習っている。「金継ぎ」だ。割れたりひびが入ったりした器を漆で修復し、金で装飾する技法である。対象は主に陶磁器だが、木工品やガラス製品に使われることもある。金継ぎの仕事を受けられるようになれば、収入源の1つになる。 金継ぎの教室に通い始めたのは2019年3月初めなので、かれこれ10カ月になる。先生や自分の都合が悪い時期以外は、ほぼ毎週通
比較的小さな規模のネットワークでも,サーバーの共有フォルダなどに保存されたファイルをきちんとバックアップしてデータを管理することは,ネットワーク管理者にとって非常に大切な業務の1つである。近年は,ハードディスクの容量が格段に大きくなっていることもあり,ファイル・サーバーの共有フォルダなどに保存されているデータのバックアップ先としては,以前のようにテープやMO/CD/DVDといったリムーバブル・メディアではなく,バックアップ用のハードディスクを使うケースが増えている。それに伴って,バックアップ・データの世代管理などは比較的容易になってきている。とは言え,やはりネットワーク管理者にとってバックアップは比較的負担の大きい作業になりがちである。 ネットワーク経由でデータをバックアップする データのバックアップに使うツールとしては,数多くの市販のソフトウエアが販売されている。これらをきちんと活用すれ
fdiskは,ハード・ディスク領域を分割して複数のパーティションを作成・編集できるコマンドだ。fdiskの実行には,管理者権限(root権限)が必要である。 使い方は,fdiskコマンドに続けて,編集したいデバイス・ファイルを指定する。例えば,IDEのプライマリ・マスターに接続されているハード・ディスクを編集したい場合は, # fdisk /dev/hda と実行する。すると,fdiskのプロンプト「Command(m for help):」が表示される。以降,パーティションの操作は下表に示したコマンドを利用しながら対話的に行う。 パーティションの操作を誤ると,貴重なデータを喪失しかねない。そのため,慎重にfdiskコマンドを使うようにする。
図1に示す(1)から(3)までの麻雀(マージャン)の手牌があります。「あがり牌」はすべて山からツモったものとし,リーチはかけていません。またドラやハイテイ*1なども関係ないものとします。これらの役を判定して,親の場合の点数を計算するプログラムを作ってください。 「ややこしや~ややこしや~」というのは野村萬斎ですが,思わずそううなってしまうことがプログラミングをしているとよくあります。今回の麻雀の役判定は,考えれば考えていくほどややこしく,そうしたものの代表と言えるでしょう。排他処理や優先順位が複雑にからんでいて一筋縄ではいきません。 今回はややこしい組み合わせを解決する方法を考えてみます。麻雀になじみのない方も,ちょっとしたパズル気分で試してみてください。 麻雀の役を考える 麻雀を知らない方のためにルールをおおざっぱに説明しておきましょう*2。麻雀の牌には,大きく分けて「萬子(マンズ)」「
Windows XP SP2とWindows Server 2003 SP1のTCP/IPスタックでは、不完全な外向きのTCP同時接続数を10接続に制限しています。接続数が10に達した場合、接続要求はキューイングされ、ある一定間隔で処理されるようになります。 この制限は、ホストがワームに感染した際、他のホストへの影響を最小限にするため、Windows XP SP2とServer 2003 SP1で新たに実装されました。しかしこの制限は、不完全な外向きのTCP接続を大量かつ同時に張るアプリケーションにおいては、大きなパフォーマンス低下を招く可能性があります。例えば、P2Pシステムや脆弱性スキャナなどが挙げられます。特に脆弱性スキャナは業務で利用するケースが多いと思いますので、パフォーマンス低下は非常に致命的です。 これを回避する選択肢の一つとして、TCP同時接続数制限の無いプラットフォームを
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