シンプルな図を描くことによって問題点を明確にし、改善方法を考える「図解改善」を提案する書籍が、その名も『誰でもデキる人に見える 図解de仕事術』(多部田憲彦著、明日香出版社)。 著者は、「日産自動車のルノー日産共同購買本部リージョナル・サプライヤー・パフォーマンス・マネージャー」としてワールドワイドに活躍する人物。と書くと華やかに聞こえますが、注目すべきは小学3年生で吃音(どもり)症となってから人との会話が苦痛になり、孤独な学生生活を送ってきたという事実です。しかし、図解によって問題を解決できるようになってから、仕事やコミュニケーションの能力が劇的に高まったのだとか。それはなぜなのか? 図解のメリットを説いたChapter 1「図解de認められる」に目を向けてみましょう。 1.「口べたでも相手に通じる」(18ページより) 著者が図解の素晴らしさを実感したのは入社1年目のころ。当時の上司が、