ベアドッグハンドラーと7頭の犬 見た目は、三角形の変わった小屋。でもなかに入ってみて、ハッとする。小屋の3分の2ほどが地中に埋まっているのだ。 「竪穴式住居なんです。暖かいでしょう」 田中純平さんは、そう言って微笑んだ。確かに、0度を下回る外の冷気を感じない。土のなかは夏も冬も気温が一定に保たれている。地下室がいつもひんやりしているのは、そのせいだ。この竪穴式住居も同じ原理でつくられているから、夏は涼しく冬は暖かい。 2018年4月から、田中さんは軽井沢の森のなかにあるこの小屋で、6匹の犬と一緒に暮らしている。ムツゴロウさんに憧れた僕にとっては楽しそうな生活だけど、田中さんは趣味でそうしているわけではない。田中さんは日本で最初のベアドッグハンドラーで、田中さんの相棒の「タマ」は日本に2頭しかいない熊対策犬「ベアドッグ」、そのほかの5匹の犬は2018年春に生まれたタマの子どもだ。 田中さんは
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