日大医学部付属練馬光が丘病院の存続を求める区民集会。住民からは大学の一方的な対応に非難の声が上がった=練馬区で8月16日午後7時15分ごろ、吉住遊撮影 ◇民法盾、強引に舵切る 「理事会判断」説得力欠く 日本大学(千代田区)が7月、地域の中核病院の役割を担ってきた医学部付属練馬光が丘病院(練馬区)の事業から今年度末で撤退すると表明し、地元が揺れている。区は後継病院を募集し選定を進めているが、病院選定や引き継ぎの混乱なども予想され、医療サービスの停滞が懸念されている。都心で進行する「医療危機」の現場を探った。【吉住遊】 昨年2月、練馬区の区長応接室。日大の総務部長ら8人が、当時の副区長をはじめとした担当者と向き合っていた。その半月前には日大からの要請を受け、区が病院の経営支援を決定したと通知したばかりだった。区側の関係者の一人は「支援の打ち合わせかと思っていた」と振り返る。だが、総務部長が口を