Snow Leopardには、新たに「Grand Central Dispatch」(GCD)が採用された。マルチコア時代に備えたマルチスレッド実行環境および開発基盤であり、高パフォーマンスな並列化プログラムを迅速に記述できることが特徴だ。 以前のシステムでCocoaアプリをマルチコア対応にするときには、NSThreadを利用していた(pThreadもあるが)。しかし、OPENSTEPの時代から存在するNSThreadにはスレッドを同期させる機能がなく、NSLockなどを駆使しつつ自力でコーディングする必要があった。Leopardのときには、スレッドの生成から同期、終了に至るまでの処理を自動化するNSOperationが追加されたものの、Appleは基盤部分に改良の余地ありと考えたらしい。 それがGCDで、その重要なパートである「Block」と「Queue」だ。BlockはCとC++、Ob
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