■スティーブ・ジョブズ氏 アップルCEO辞任 先週飛び込んできた最もインパクトのあるニュースと言えば、何といっても『アップルのスティーブ・ジョブズ氏のCEO辞任』だ。当代随一のカリスマであり名経営者であるジョブズ氏の辞任ともなると、その関連の記事も半端ではなく、とても読み切れないほどの量が溢れ出てきている。(それはもう私がここで今更何かを書くことが気恥ずかしくなるほどだ。) 膨大な記事の山といっても、大方どの記事にも共通するのは、ジョブズ氏のカリスマとしての偉大さと、ジョブズ氏というカリスマがいなくなるアップルに対する今後の懸念である。 もちろん、ジョブズ氏の後継者に決まったティム・クック氏や製品デザイン責任者を務めるジョナサン・アイブ氏等、近年、優秀な人材が徐々に表に出て来ていて、後継体制を意識した準備は進んでいるように傍目にも見えていたし、ここまで盤石なビジョンと実績の裏付けのあるアッ