■待ちに待った新著 前著、『「当事者」の時代』(2013年3月)から1年と3ヶ月、ジャーナリストの佐々木俊尚氏の新著、『レイヤー化する世界』がついに発刊された。いわゆるICTの最先端の世界の現状を言語化し、出現しかかっている未来に名前を与え、他方、既存の業界やそこを支配する価値の崩壊も容赦なく宣告する、そんな佐々木氏に今何が見えているのか。政府も、学者も、マスコミも、企業の経営者も、もはや信頼するに足る存在ではない今この時、期待はいやがうえにも高まる。 レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410) 作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2013/06/05メディア: 新書この商品を含むブログ (28件) を見る ■先ずは自己啓発の書として 前著は普通の新書の倍はあろうかという大著だったが、今回はごく普通のサイズに収まった新書だ。使われ