これは、めちゃくちゃでかくて重い机を買った人間の出会いと別れの物語である
取扱説明書を読破したことがあるだろうか。僕はない。説明書は前から順に読んだりはしない。だからそこに誰かの人生が潜んでいたとしても、想いを馳せることもない。 初夏の休日。部屋の掃除をしていると、1冊の古い取扱説明書が出てきた。タイトルは「FOMA P900i」。およそ16年前、高校生の時に使っていた、いわゆるガラケーの説明書だ。PとはメーカーであるPanasonicのPを指している。 分厚すぎる。 500ページを優に超えるのは、取扱説明書界隈でも屈指のボリュームだろう。思うに、携帯電話の説明書というのは、世界でもっとも読み終えられることのない本の1つではないだろうか。ある意味カントやドストエフスキーよりも重厚な佇まいを見せるこの一冊に、思わず目が留まってしまった。そうして何気なく表紙を開いたのが、長い夏の入り口だった。 ページをめくる。懐かしい単語が並ぶ。iモード。ワンセグ。センター問い合わ
運動不足だ。もともと運動が苦手なくせに、外に出なくなったのでたちが悪い。ひどい時は1日30歩しか動かないし、歩き方を忘れてしまいそうである。体重は増加の一途を辿り、腹をつまむと見慣れぬ脂肪がぷにっと浮き上がった。君、いつの間に生まれたんだ。 というわけで買った。 エアロバイクである。フィットネスバイクとも呼ばれる。自転車のように漕ぐあれだ。色のクセが強すぎるのは安かったのと、他のバイクはどれも品切れだったからである。皆考えることは同じらしい。 早速漕いでみる。 ああ… 続かねえ。 全然続かねえ。漕いだ時間より組み立てる時間の方が長かった。かつてランニングも筋トレも、フィットネスゲームだって続かなかったのに、ただ漕ぐだけの運動が続くはずもない…。 申し遅れましたが、ライターの岡田悠と申します。趣味は旅行です。最近趣味が消滅しました。 そう、そもそも本当だったらGWは旅行に出かけていたはずだっ
3人の子どもに、みかんを4個ずつあげました。 みかんは全部でいくつでしょう? 皆さんはこの問題が解けますか? 簡単と思いきや、実はこれでは不正解。 正しくは… こうです。 「揚げ足を取られないように丁寧に解けばいいっしょ」と思っていても… こうです。 小学生の頃に遭遇したこんな理不尽な採点。 当時は「答えは合ってるじゃん!」「イチャモンつけて減点すんな!」などと怒っていましたが、大人になった今なら「先生も決して意地悪でこんな採点をしていたわけじゃない」と分かります。 小学校のテストは学力検査ではなく、授業をちゃんと聞いているかを問うアンケート調査。あくまで「教わったことを理解しているか」が試されているのです。 こういう採点も、決して先生の意地悪ではなかったのです。 え? 「こんな理不尽な採点、性格悪いだけだろ」って? そんなことはありません。 なぜなら…… 本当に性格が悪かったらあんなもん
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