今、ひそかにその魅力に陽が当たりつつある「東京ローカルチェーン」。 そんな中でまだまだ知られていない、とっておきの存在が「福しん」だ。 東京23区北西部などの庶民的なエリアで僕らを待ち構える、ちょっと珍しい「青い看板の中華料理店」。 創業1964年で今年が60周年となる。 店内はUの字型のカウンターがメイン。だから一人でスッと入りやすいし、奥にテーブル席がいくつか構えられ、グループでの飲食も可能だ。 メニューの一番左上に位置し、基本となる手もみ(醤油)ラーメンは、値上げラッシュの2024年において、450円という価格をキープする。 (2024年1月5日現在のメニュー) どれもこれも妙にうまそうで、それでいて800円台までの価格を守る。これが庶民の心をくすぐるのだ。 例えば、「おともラーメン」。わずか130円でレギュラーサイズに迫るスープと具材の量、さらに半量の麺を入れた、掟破りの“大判ミニ