【パリ=古谷茂久】パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会は25日(日本時間26日未明)、「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)について世界文化遺産への登録を決定した。日本の世界文化遺産は12件目。東北地方では初めてで、震災復興の象徴のひとつとなりそうだ。24日に世界自然遺産登録が決定した小笠原諸島と同様、委員会最終日の29日に正式登録される。登録が決まったのは、
世界遺産の登録への可否を専門家が事前に審査する諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)は7日(現地時間6日)、日本が再推薦した「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(岩手県平泉町)について、世界文化遺産として登録を求める評価結果を勧告した。6月にパリで開かれるユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会で正式に登録が決定される見通しだ。 登録が決まれば、日本の世界遺産は07年の「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)に次ぐ15番目、文化遺産としても石見銀山に続く12番目となる。平泉は08年の世界遺産委で「登録延期」とされ、政府が昨年1月に再推薦していた。東日本大震災後、岩手県の達増拓也知事が「復興への象徴になる」と訴えるなど登録への期待が高まっており、復興を急ぐ被災地に希望を与えることになりそうだ。文化庁によると、震災で構成資産への被害はほとん
平等院鳳凰堂創建当時の天井板。朱色で菩薩の顔が描かれていた=京都府宇治市、矢木隆晴撮影平等院鳳凰堂創建当時の天井板。左から神居文彰住職、調査した奈良教育大の大山明彦准教授=京都府宇治市、矢木隆晴撮影平等院鳳凰堂創建当時の天井板=京都府宇治市、矢木隆晴撮影現在の平等院鳳凰堂内部の天井部分=京都府宇治市、矢木隆晴撮影 世界遺産・平等院(京都府宇治市)は25日、平安時代に創建された国宝・鳳凰(ほうおう)堂の天井板1枚が、京都市内の古美術店で見つかったと発表した。明治時代の大修理の際に流出したとみられ、約100年ぶりに手元に戻ったという。表面には草花の文様が描かれ、仏の顔と足の「落書き」もあった。創建当時の職人の仕事ぶりを知る手がかりになりそうだ。 天井板は長さ2.5メートル、幅30センチ、厚さ4センチのヒノキ材。平等院によると、奈良教育大の大山明彦・准教授(絵画記録保存)が約3年前、古美術店
アジャンター石窟群は、インドのマハラーシュートラ州北部、ワゴーラー川湾曲部を囲む断崖を550mにわたって断続的にくりぬいて築かれた大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院群。 1815年、ハイダラーバード藩王国の藩王に招かれて狩猟に参加していたイギリス人士官ジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、巨大な虎に襲われてワゴーラー渓谷に逃げ込んだ際、断崖に細かな装飾が施された馬蹄形の窓のようなものを見つけたことが発見の契機となったそうだ。ジョン・スミスは、アジャンターの石窟寺院を発見したとき、廃墟化しコウモリの棲家になっていたのちの第10石窟に自分の名前を記したという。 Kuriositas: The Ajanta Caves Ancient Temples Carved from Rock 入口柱や天井にミトゥナ像や飛天、蓮華や鳥獣の画像が描かれたりレリーフとして刻まれたりしている。またこ
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