語れる服 Vol.14 : ショップバイヤーらのプロにも愛用者が多い新鋭ブランドの2016年秋冬コレクションを、デザインする岩井良太さんに解説していただきました。 さらっと袖を通せる日常着で、上品で洒落て見える服。時代のトレンドに寄り添いながらも、決して浮ついた印象のない服。そんなファッションが大人の新定番ワードローブとして広がりを見せています。ブランド名を例に挙げると、ニュートラルな色彩とヴィンテージ感覚のある「ヤエカ」、どこか和風でストイックな「コモリ」などが該当するでしょう。日本で暮らすデザイナーが手がける、西洋人とは異なる自分たちの精神性に合う服が求められているのです。 2016-17年秋冬で、デビューからまだ4シーズン目となる「AURALEE(オーラリー)」も、この系譜に即したブランド。大きな特長は、ラグジュアリーともいえる高級布地で仕立てられていること。さらに、リラックスした着