2021年1月から始まる「大学入学共通テスト」について、大学入試センターは4日、第1回試行調査の問題を公表した。国語と数学で記述式問題が導入されたほか、複数の資料を読み解いたり、探究活動を重視したりする問題が各教科で出され、現在の大学入試センター試験と比べて出題傾向が変わった。入試センターは採点途中のマークシート式問題の正答率も公表したが、「分析中」だとして、センター試験との難易度比較はしていない。 試行調査は11月、英語を除く5教科11科目について行われ、全国約1900校の延べ約18万人の高校2、3年生が参加。マーク式問題は約7割の採点が終わっているが、記述式問題の採点はこれからで、結果は来年3月までに公表する。 小中高で教える内容を決めた学習指導要領は見直しが進み、20年度の小学校から順次実施される新指導要領では、十分な知識をもとにした思考力・判断力・表現力を重視する。試行調査もこうし