2008年9月に執筆した「調べれば調べるほど分からなくなる「クラウド」」という記者の眼が思いのほか,読者の支持を得ているようである。9カ月も前の記事にもかかわらず「エンタープライズ・クラウド」関連記事のアクセスランキングの上位に位置することも少なくない。はてなブックマークでの反響を見ても,同じような問題意識を持っている人もいるようである。 だからといって,疑問をほったらかしにしておくわけにはいかない。「いつまでも分からないと言っていてはダメでしょう。早く調べて解決してくださいよ!」。記者の一人にも,こう指摘された。日経コンピュータの中田敦記者である。 中田記者は,黎明期からクラウド・コンピューティングを取材しており,日経コンピュータやITproに多くの関連記事を執筆している。4月に出版した書籍「クラウド大全」の筆者の1人でもある。彼にしてみれば「クラウド」はもはやバズワードではなく(関連記
「発表者が自分よりも若い人ばかりだ」。外見が20代にしか見えない東京工業大学の首藤一幸准教授(1973年生)の驚くさまが、少し面白かった。2009年2月20日の夜、多くのWeb企業が注目する「キー・バリュー型データストア」を開発する若手技術者が、東京・六本木のグリー本社に一堂に会した。 キー・バリュー型データストア(またはキー・バリュー型データベース)は、大量のユーザーとデータを抱え、データベースのパフォーマンス問題とコスト高に頭を悩ませるWeb企業が注目する技術である。記者は同日に開催された「Key-Value Store 勉強会」に参加させてもらった。午後7時から11時まで、キー・バリュー型データストアを開発・研究する若手技術者が立て続けに登場し、1人15分の持ち時間で成果を発表し、議論を重ねるという集まりだ。 呼びかけ人であるプリファードインフラストラクチャー(PFI)最高技術責任者
GoogleのWebアプリ向けクラウドプラットフォームで障害が発生し、すべてのアプリケーションに影響が及んだ。 米Googleのクラウドで稼働するWebアプリケーションプラットフォーム「Google App Engine」が7月2日、障害が発生し、約6時間にわたりダウンした。現在は復旧している。 Google Groups内の「Google App Engine Downtime Notify」によると、米東部時間午前6時半ごろからデータストアの遅延とエラーレートが増え始め、データストアにアクセスするすべてのアプリケーションが影響を受けたという。同日正午ごろにはデータストアの読み込みが正常に戻り、30分後には書き込みも復旧した。
40代、50代の人たちはなぜ表現しないのかhttp://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20090517#p1 には多数のアクセスをいただいた。日記を書いたおかげで多くの人から様々なコメントやトラックバックをいただいた。これもインターネットの可能性、ポジティブな側面だ。ありがたいことである。御礼を申し上げたい。 反応は大きくわけて二つ。A:40代、50代は表現していいる。お前が知らないだけだ。B:40代、50代は表現していない。 Aのパターンは、嬉しいサプライズである。いろいろな人から、こーゆー面白いブログがあるよとか、こーゆー表現があるよという情報を頂いた。トラックバックもいろいろ拝見した。コメント欄に自分は40代、50代と多くの人が名乗ってくれたのは本当に嬉しかった。 IT産業にいるとどもせっかちでいけない。書いているおじさんもいる*1。漫画で教えてもらった。書いている
クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」 国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授 佐藤 一郎氏 「コンピュータサイエンスは終わった」。こう広言するコンピュータサイエンスの研究者がいる。国立情報学研究所(NII)の佐藤一郎教授だ。目ぼしい進展が見られない上、有望視されるクラウドコンピューティングの研究はクラウドを「持てる者」でないと困難だからだ。一方で、コンピュータサイエンスの研究成果は様々な分野に応用できると佐藤氏は主張する。(聞き手は、中田 敦=日経コンピュータ) 2008年後半から「コンピュータサイエンスは終わった」と明言しているそうですね。 コンピュータサイエンスが危機に陥っている証拠には事欠きません。バイオサイエンス(生命科学)と比べると、その差は歴然としています。バイオ分野では新しい実験装置や知見、医療技術、薬品が次々と登場しています。ところがコンピュ
2009/05/25 Appleが10億ドルでクラウド環境構築か AppleInsiderなどによると、ノースカロライナ州の議員はサーバーファーム建設を地元に誘致するために、数百万ドル規模の減税を可能にする特別立法制定を準備中とのこと (Googleが2008年からデーターセンタを運営中で、IBMが建設中)。そして、今後9年間に10億ドルが投資され、北カリフォルニアの政府関係者が約4,600万ドルの減税を可能とする特別立法が検討されているとかで、この会社がAppleではないかとのこと。Appleは儲けたキャッシュをクラウド・コンピューティングに投資するということか。 Charlotte Observe | Official: NC considers Apple for massive tax break Mac Rumors | Apple Planning New Server Far
アマゾンの子会社でクラウドサービスを提供するAmazon Web Services(AWS)は5月20日、同社のクラウド型ストレージサービスで大規模なデータをダウンロード/アップロードするのに、USBの外付けハードディスクなど物理デバイスが使える新サービス「AWS Import/Export」を発表した。限定ベータ版として米国内のユーザーからのアップロード(Import)を受け付け、今後数カ月でダウンロード(Export)サービスも提供する。 ストレージサービス「Amazon S3」を使えば、大規模なデータの保存や利用ができるが、インターネット経由でこうしたデータを出し入れするのは帯域コストや所要時間から現実的でない。AWSは具体的な数値として、例えば1MbpsのT1回線で1TBのデータを転送するには80日かかると指摘。こうしたケースでは、ハードディスクを直接郵送で送る方が短時間、低コスト
Google provided a look inside its data center operations at the Google Data Center Efficiency Summit held Wednesday in Mountain View, Calif. The presentations included a video tour of a Google data center, which showcased the companys use of shipping containers to store servers and storage. Each of these 40-foot data center containers can house up to 1,160 servers, and Google has been using them s
クラウド・コンピューティングとは,巨大なインターネット上に生まれた,新しい“エコシステム”である。インフラ,プラットフォーム,アプリケーションのすべてが,ネットワークの向こう側(=雲)にサービスとして存在するため,ハードウエア/ソフトウエア製品を組み合わせて作る情報システムを不要にする。ホストやC/S,Webシステムを代替する,IT史上最大の変革である。それは,開発/運用プロセスの見直しを迫り,ITベンダーの勢力図を一変させる。 Part1●世代交代の波が来た 構想から25年でついに実現 爆発する規模の経済 業界の盟主も動く Part2●USニュースの裏を読む クラウドは企業市場へ Part3●クラウド時代のシステム&ネットワーク 「郵便局10万人」を支えるクラウド アーキテクチャの複雑さが増す 下請け脱却の契機になる インフラ武器に通信事業者も参入 無料でWebアプリを公開できる Par
Welcome to the HP/Intel/Yahoo! Open Cloud Computing Research Testbed The Open Cloud Computing Testbed is an open cloud-computing research testbed designed to support research into the design, provisioning, and management of services at a global, multi-datacenter scale. The open nature of the testbed is designed to encourage research into all aspects of service and datacenter management: nothing is
2008年はクラウドコンピューティングの年になる。そのようなことを昨年末に書いた覚えがある(この記事)。バズワードとしてWeb2.0が陳腐化してきた昨年あたりから脚光を浴び始めたのが,クラウドコンピューティングである。 確かに旬のテーマになってきた。でもしばらくウォッチしていないと,方向感覚を失ってしまっていた。クラウドコンピューティング市場/技術の全体像をビジュアルな図で紹介しているブログに出会ったので,取り上げて見る。 ドイツの技術リサーチャーMarkus Klems氏 (Research assistant at Germany-based FZI Research Center for Information Technology)のブログである。最初の図は,クラウドコンピューティングのプレーヤーを示している。 Merrill Lynchの“The Cloud Wars: $100
2008/05/29 米グーグルは現地時間の5月27日、これまでプレビュー版として一部ユーザーに公開していたWebアプリケーションプラットフォームサービス「Google App Engine」(GAE)を、一般向けに公開すると発表した。同時に2008年後半に導入予定の料金体系も明らかにした。 これまで通り500MBのストレージ、月間500万ページビューまでの利用であれば無料。それを超える分については、1CPUコア1時間当たり10~12セント、1GB・1カ月当たり15~18セントかかる。通信帯域の月額は受信について1GB当たり9~11セント。送信については1GB当たり11~13セントとなっている。 この価格設定はAmazon Web Services(AWS)と極めて類似している。例えば「Amazon EC2」(Elastic Compute Cloud)は、1.7GBのメモリ、1CPUコア
オンラインショッピングサイトで有名なあのAmazonのサーバ環境をほぼそのまんま貸してくれるのが「Amazon EC2」という仮想サーバサービス(いわゆるクラウドコンピューティングに近い)。専用サーバに近い仮想サーバ環境を使った分だけ支払う従量制サービスとなっており、試しに小さなネットサービスをリリースしてみて、気がついたら大人気になったよ!みたいなケースでも負荷を気にすることなく規模に応じてお金を払えばいいので、小さく初めて大きく育てるといったことが、かなり低コストで可能となります。何よりハードウェアの拡張などを考えず、ソフトウェア部分だけに注力できるのは大きいメリットです。 ところが実際にやろうと思うとかなり面倒でわかりにくい。そこで使えるのがこの「Right Scale」、10時間無料でAmazon EC2をお試しで利用できます。グラフィカルにAmazon EC2を管理できるだけでな
Facebook’s stock has fallen sharply after former President Donald Trump went on a rant on two separate occasions about the American technology company. Founder Mark Zuckerberg was caught directly in the cross-fire too, with Trump writing on Truth Social: “If you get rid of TikTok, Facebook and Zuckerschmuck will double their business. I don’t want…
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