企業にとって大きな変化を遂げるための「イノベーション」が求められるようになり久しい。だが、言うは易し行うは難しで、多くの企業が試行錯誤し続けている。 一方で、小説や映画に代表されるSF(サイエンス・フィクション)作品で描かれた未来が実現されている実例は非常に多い。SFのような架空の世界の希求こそが、人類を未来へ導くひとつの道筋であることは間違いないだろう。その視点から「SFプロトタイピング」という手法をビジネス現場で広めているのが宮本道人氏だ。リコーの10年後の未来を描くMIRAIプロジェクトのリーダーである小野政亮氏とともに、イノベーションを起こし、未来をつくるプロセスを語っていく。 ※所属・役職はすべて記事公開時点のものです。 SFプロトタイピングでは、フィクションのように未来を語る——未来を描くうえで、難しいのはどのような点でしょうか? SFプロトタイピングでは、それをどのように解決