特集 「中央集権」と「アンチ中央集権」の終わりなき戦い 〜〜GAFAとWeb3はどこへ行く(前編) 監視資本主義ということばが最近使われるようになってきました。人々の行動を監視してデータ化することでビジネスが成り立っていることを批判的に指摘したもので、ハーバードビジネススクールの先生が書いた同名の本は世界的なベストセラーになっているようです。 日本ではGAFAと呼ばれるようなアメリカのビッグテック(巨大テクノロジー企業)は、データによって徹底的な中央集権システムをつくりあげています。これに危惧を抱く人がたくさん出てきているということです。 しかしこれまでのネットの歴史を振り返って見れば、ビッグテックがつくったSNSや検索、アプリなどのプラットフォームは2000年代には「Web2.0」と呼ばれ、自由でフラットなネット世界をつくりあげるという「アンチ中央集権」的なイメージで語られていたはずで