選考関係者の起こしたスキャンダルで、ノーベル文学賞の今年の発表が見送りとなったことを受け、スウェーデンの文学関係者たちが「今年限り」で新しい文学賞を創設、その最終候補4人のうち1人に村上春樹さんが入ったことがわかった。賞を主催するNPO団体「ニュー・アカデミー」がホームページで明らかにした。 同サイトによると47人の候補から、村上さんのほか、カリブ海仏領グアドループ出身のマリーズ・コンデさん、ベトナム出身のキム・チュイさん、英国出身のニール・ゲイマンさんが残った。受賞者は、文学賞以外のノーベル賞が発表になった後の10月12日に発表される。贈呈式は12月9日。「ニュー・アカデミー」は同月に解散する。 ノーベル文学賞を主催するスウェーデン・アカデミーは、2019年に今年の受賞者を発表するとしている。