ブックマーク / www.asahi.com (21)

  • iPS細胞増やす費用、激減 慶大・味の素が培養液開発:朝日新聞デジタル

    iPS細胞を安く効率よく増やす培養液の開発に、慶応大医学部の福田恵一教授(循環器内科)らと味の素が共同で成功した。従来品に比べ費用が10分の1になるという。味の素では2016年度の発売を目指す。 iPS細胞を増やすには細胞の栄養になるアミノ酸や糖、ビタミン、成長因子などを含む培養液が欠かせない。特に心筋梗塞(こうそく)などの治療でiPS細胞から心筋細胞を作って移植することを想定すると、患者1人あたり50~100リットルの培養液が必要。従来品は1人分1千万円程度とみられるが、今回の開発で100万円程度に抑えられるとしている。 細胞を効率よく増やす性能を約3倍にし、製造コストを約3分の1にした。慶応大が必要な栄養成分を細かく分析し、味の素が高価な成分を自社生産するか、代替成分を開発することでコストを減らしたという。(編集委員・浅井文和)

  • 遺伝子のスイッチ、直接入れることに成功 京大グループ:朝日新聞デジタル

    京都大のグループは人工の化合物を使い、遺伝子DNAのスイッチを直接入れることに成功した。iPS細胞(人工多能性幹細胞)に類似した細胞をつくることもできた。ウイルスなどを使わず、人工の化合物だけでDNAの働きを促したのは初という。英科学誌サイエンティフィックリポーツで24日発表した。 約2万個の遺伝情報が書き込まれているDNAはトイレットペーパーの芯のような形のたんぱく質に固く巻き付けられていて、その内容が読めないようになっている。特定の場所だけがゆるむことによって、必要な遺伝子だけスイッチが入る。DNAをゆるませる化学物質が見つかっているが、手当たり次第にゆるめてしまうため、遺伝子がでたらめに働き、細胞が死んでしまう。

    遺伝子のスイッチ、直接入れることに成功 京大グループ:朝日新聞デジタル
  • 染色体異常が自己修復 iPS細胞で山中教授ら新発見:朝日新聞デジタル

    染色体に異常を持つ患者の皮膚細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)をつくると、異常がひとりでに修復されて正常な細胞になる新現象を、山中伸弥京都大教授と米グラッドストーン研究所などのグループが発見した。染色体異常の治療法開発に役立つかもしれない。英科学誌ネイチャー電子版で13日発表した。

    染色体異常が自己修復 iPS細胞で山中教授ら新発見:朝日新聞デジタル
  • iPS細胞から赤血球生産 東大・京大が開発:朝日新聞デジタル

    【鍛治信太郎】京都大と東京大のグループは、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から大量の赤血球をつくる方法を開発した。輸血用血液の不足解消に役立つと期待される。米科学誌「ステムセルリポーツ」で6日発表する。 京大iPS細胞研究所の江藤浩之教授らは、これまでホルモンなどを使ってiPS細胞から赤血球をつくっていた。だが、赤血球になる率が非常に低かった。 今回、細胞の増殖に関係する遺伝子と細胞死を抑える遺伝子の2種類を使い、まず、赤血球になる前の前駆細胞をつくった。この細胞はiPS細胞と同じく無限に増やすことができる。

    iPS細胞から赤血球生産 東大・京大が開発:朝日新聞デジタル
  • 恐怖の記憶、精子で子孫に「継承」 米研究チーム発表:朝日新聞デジタル

    【吉田晋】身の危険を感じると、その「記憶」は精子を介して子孫に伝えられる――。マウスを使った実験で、個体の経験が遺伝的に後の世代に引き継がれる現象が明らかになった。米国の研究チームが科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表した。 実験は、オスのマウスの脚に電気ショックを与えながらサクラの花に似た匂いをかがせ、この匂いを恐れるように訓練。その後、メスとつがいにして、生まれてきた子どもに様々な匂いをかがせた。 すると、父親が恐怖を感じたサクラの匂いのときだけ、強くおびえるしぐさをみせた。孫の世代でも、同様の反応が得られた。 父マウスと子孫の精子のDNAを調べると、嗅覚(きゅうかく)を制御する遺伝子に変化の跡があり、脳の嗅覚神経細胞の集まりが大きく発達していた。これらの変化が親の「教育」によるものでないことを確かめるため、父マウスから精子を採り、人工授精で子を育ててその脳を調べると、同様

  • 朝日新聞デジタル:日本語吹き込むと1秒で英語に 自動同時通訳の技術開発 - テック&サイエンス

    【小堀龍之】日語をコンピューターに吹き込むと、ほぼ時間差なく英語に翻訳してくれる「自動同時通訳」の技術を、奈良先端科学技術大学院大の中村哲教授(情報科学)らが開発した。東京五輪がある20年までの実用化を目指す。25日から愛知県豊橋市で始まる日音響学会で発表する。  日語は述語が最後の方に来るため、文末まで聞かないと意味がわからない。同時通訳者は、意味をある程度予測しながら会話の途中で文を区切って訳し始めるが、既存の翻訳ソフトでは文末を待つ必要があり、話が長いほど時間差が大きくなる問題があった。  中村教授らは、日英対訳の文章50万対と単語240万対の情報をコンピューターにあらかじめ入力し、単語の並び順のパターンを分析。ある単語が来た時に、そこで区切って翻訳できるかどうかを見極める方法を考案し、翻訳の精度を落とさず、遅れを従来の5秒から1〜2秒まで縮めることに成功した。実際に講演を翻訳

  • 朝日新聞デジタル:アトピー緩和の物質 京大チーム発見、治療薬開発に期待 - テック&サイエンス

    今回見つけた化合物を、遺伝的にアトピー性皮膚炎を発病するマウスに飲ませると、症状が目に見えてよくなった(右)。左は飲ませなかったマウス=京都大提供アトピー性皮膚炎の新しい治療薬のイメージ  【鍛治信太郎】外部から体を守る皮膚表面のバリアー機能を高めることでアトピー性皮膚炎をやわらげる化合物を、京都大の椛島(かばしま)健治准教授(皮膚科学)らが初めて発見した。ヒトの皮膚細胞で効果を確かめ、マウスに飲ませて症状を治すことにも成功した。副作用の少ない新しい治療薬の開発につながると期待される。米アレルギー専門誌電子版で17日発表する。  この化合物は、試薬として販売されているJTC801という有機化合物。培養したヒトの皮膚細胞に加えると、皮膚表面で作られバリアー機能を支えるたんぱく質「フィラグリン」の量が約10倍に増えた。  さらに、遺伝的にアトピー性皮膚炎になる特殊な家系のマウスに、発病する生後

  • 朝日新聞デジタル:希少動物の精子をフリーズドライ 京大がバンク創設 - テック&サイエンス

    小型のサル「スローロリス」=京都市動物園提供キリン=京都市動物園提供チンパンジー=京都市動物園提供  【鍛治信太郎】京都大は27日、希少な野生動物を保護するため、精子をフリーズドライにして保存するバンクを京都市動物園と協力して始めたと発表した。すでにチンパンジーなどで保存に成功。絶滅危惧種の精子をフリーズドライにしたのは世界初という。  京大の金子武人特定講師(生殖工学)らは、インスタントみそ汁などのフリーズドライ(真空凍結乾燥)技術でラットの精子を5年間保存することに成功している。今回は絶滅危惧種のチンパンジーや小型のサル「スローロリス」、希少動物のキリンの精子を同じ方法でフリーズドライにした。約1カ月後に水で戻してから卵子に顕微授精し、受精能力が保たれていることを確かめた。  精子の保存には、液体窒素などで極低温に冷やす凍結保存法がこれまで使われてきた。フリーズドライは4度の冷蔵庫で保

  • 朝日新聞デジタル:東大43論文に改ざん・捏造疑い 元教授グループ - 社会

    実験結果を示す画像が不自然に消去された図の例  【瀬川茂子】東京大学の調査委員会が、分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授(54)のグループの論文について、改ざんや捏造(ねつぞう)、もしくはその疑いがあると認定し、計43は撤回が妥当と判断していることがわかった。ほとんどが、実験結果の証拠にもなりうる画像の不正だった。加藤元教授は撤回に応じるという。これだけ多くの論文が改ざん・捏造とされたのはきわめて異例だ。  加藤元教授は国内を代表する分子生物学者で、有名雑誌に多数の論文を発表してきた。数々の研究プロジェクトも進め、一連の研究には20億円以上の公的研究費が投じられている。改ざんなどが指摘された論文には20人以上の研究者が関わっており、こうした論文で得た博士号などの学位が取り消される可能性もある。  調査報告によると、骨ができる仕組みやホルモンが作用する仕組みに関する研究など、これまで16年

  • 朝日新聞デジタル:がん化リスク低いiPS細胞作製 北京大、遺伝子使わず - テック&サイエンス

    【下司佳代子】遺伝子を使わず、化合物だけでマウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作ることに成功したと、北京大のチームが19日、米科学誌サイエンス電子版で発表する。遺伝子を使うと細胞ががん化する危険があり、より安全な細胞作りにつながると期待される。  山中伸弥京都大教授が開発した方法では、もとの細胞に四つの遺伝子を導入する。チームは、薬の成分などとして使われている低分子化合物1万種類の中から、こうした遺伝子の役割を置き換えられるものを探し出し、七つに絞ってマウスの細胞に入れた。この結果、iPS細胞ができることが確認できた。できた細胞をマウスの受精卵に入れると、iPSによる消化器や神経などができた。  これまで、たんぱく質だけでiPS細胞を作る手法が報告されていた。ただ、この方法で実験しても、同じ結果が出ないとの指摘もあった。 続きを読む関連記事がん化リスク低いiPS細胞 北京大、低分子化合

  • 朝日新聞デジタル:科学研究、国際化に遅れ 日本の論文数シェア2位→5位 - テック&サイエンス

    【大牟田透】日は科学技術分野での論文数が伸び悩み、国際的な共同研究の流れに乗り遅れていることが文部科学省の分析でわかった。一方で中国は論文数で世界2位になるなど、躍進が目立つ。  世界最大級の科学技術論文データベースを利用し、2009年から11年にかけて発表された論文を分析した。この間に世界全体で発表された論文は、年平均で約115万件。うち日の研究者が名を連ねる論文数は6・6%の7万6149件で、中国の研究者が名を連ねる論文は12%の13万8457件だった。  過去10年の論文数では、日は3%の伸びだったが、中国は約4・6倍になった。日のシェアは10年前は米国に次ぐ2位だったのが、中国ドイツ、英国に次ぐ5位に下がった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこち

  • 朝日新聞デジタル:がんリスク、遺伝子で予測 乳房・卵巣・前立腺 - テック&サイエンス

    【月舘彩子】英ケンブリッジ大などの国際チームは、ヒトの設計図に当たる全遺伝情報(ゲノム)から、乳房、卵巣、前立腺のがんになるリスクを予測できる遺伝子配列のわずかな違い(SNP)を特定した。「リスクが高い」とわかった人には頻繁にがん検診の受診を勧めるなど、早期発見や予防に生かす狙いだ。  27日付米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表された論文によると、欧州を中心とする34カ国のチームは、がん患者と健康な人10万人ずつのゲノムを調べ、乳がんでは41カ所、卵巣がんでは8カ所、前立腺がんでは26カ所、がんになるリスクを高める配列の違いが起きる場所があることを確かめた。  がんのリスクを高める配列の違いはこれまでも見つかっているが、がんが多い特定の家系に特有のものなどが多い。今回見つかった配列の違いは、生まれつきの比較的ありふれたもので、1カ所だけ見ると高まるリスクは数%程度。しかし、複

  • 朝日新聞デジタル:卵子の老化、原因解明か DNAの修復機能低下で進行 - テック&サイエンス

    細胞の核にあるDNAの損傷をピンクに染める色素で撮影した卵子。年配の女性の卵子(右)は若い女性の卵子(左)に比べ、損傷が多いことがわかる=サイエンス・トランスレーショナル・メディシン提供  【下司佳代子】女性が30代後半以降になると妊娠が難しくなる背景にある「卵子の老化」は、DNAの損傷を修復する機能が低下して起きるらしい。そんな研究結果を、米ニューヨーク医科大などのチームが13日付米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。  女性の晩婚化が進み、高齢出産をする人が増えているが、卵子は新しく作られることはなく、加齢とともに数は減る一方だ。こうした卵子の老化をい止め、いかに妊娠する力を維持できるかは、生殖医療の大きな課題になっている。  核にあるDNAに損傷がたまった細胞は「自殺」して消滅していくが、チームは、損傷を修復する働きを持つBRCA1と呼ばれる遺伝子と、卵子

  • 朝日新聞デジタル:世界最大の素数を発見 1742万5170桁 米研究者 - テック&サイエンス

    【ワシントン=行方史郎】1742万5170桁という、現時点で最大の素数を米セントラルミズーリ大学の研究者が見つけた。世界各地のボランティアのコンピューターをつないで素数探しをするプロジェクト、GIMPSが発表した。  素数は、1とその数自身でしか割り切れない2以上の自然数のことで、2、3、5、7、11、13、17……と続く。無限に存在することは証明されているが、どのように出現するのかは数学上の大きな謎だ。プロジェクトは「2を何乗かして1を引いた数」である整数(メルセンヌ数)から素数を見つける方法で、1996年から「最大の素数」探しを続けている。  今回見つかったのは「2を5788万5161乗し、1を引いた数」で、08年に発見された「2を4311万2609乗し、1を引いた数(1297万8189桁)」を更新した。

  • http://www.asahi.com/science/update/1120/TKY200711200405.html

    perry_marry
    perry_marry 2007/11/21
    ノーベル賞もの。
  • asahi.com: 肝臓細胞を並べたシートをマウスに移植、補助肝臓に - サイエンス

  • asahi.com: 様々な臓器に分化、「ES」並みの人工幹細胞作りに成功 - サイエンス

  • asahi.com: ヒトES細胞大量培養に成功 従来の100倍以上の効率 - サイエンス

  • asahi.com: 寝た方が覚える 米ハーバード大、単語テストで実験 - サイエンス

    perry_marry
    perry_marry 2007/05/14
    記憶は睡眠によって補強される
  • http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY200703130263.html