路面電車(市電)を運行する札幌市交通事業振興公社は運転手不足のため、路面電車の貸し切り運行の新規予約受け付けを一時休止すると発表した。公社は「運転手の追加募集を行い、人員体制が整い次第、再開したい」と説明している。 路面電車1周を約1時間かけて走る貸し切り運行は、アルコールの持ち込みなどができ、会社の親睦会などに利用される人気サービス。車両により1回1万8340~2万2000円で、年間約300本が運行されているという。 運転手は現在、採用応募者の減少や中途退職により、必要数73人のところ10人欠員の63人体制となっている。4月採用の7人が10月に乗車する予定になっているものの、冬期間はササラ電車編成のための人員が必要となることから、貸し切り運行の継続は困難と判断した。