増税を決める政治はバラまきも決める。整備新幹線の着工認可を見よ。高速道路4車線化の工事再開を見よ。自民党は10年で200兆円の公共事業を展望する国土強靱(きょうじん)化基本法案を国会に出した。民自公協調の終着駅は財政の再建か、破壊か。「決める政治」を無邪気にたたえるわけにはいかない。 バラまきとは何か。畑にタネをまく方法に3通りある。点まき、筋まき、バラまきだ。指で土にへこみをつけ、1粒ずつまくのが点まき。地面にウネを立て、ラインに沿ってまくのが筋まき。ただ漫然とまき散らすのがバラまきである。 言わずもがな、予算のバラまきは好ましくない。歳出は点まき(=選びぬいた事業への重点配分)か、筋まき(=戦略的構想に基づく重点配分)でなければならない。だが、現実はバラまきに流れている。 長年、公共事業を見てきた旧知の官僚が慨嘆している。「コンクリートから人へのマニフェストが完全に崩壊した今、民主党は
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