公式戦の開幕を約2週間後に控えたプロ野球への不信感を広げる新たな不祥事が発覚した。 巨人の野球賭博問題で、日本野球機構(NPB)から無期の失格処分を受けた笠原将生元投手ら3選手以外にも賭けをしていた現役選手がいた。入団5年目の高木京介投手で、笠原元投手に誘われ、2年前の公式戦8〜9試合を対象に賭けを行い、計50万〜60万円負けていたことを認めた。巨人戦に賭けたことはなく、八百長(敗退行為)は否定した。 調査が十分ではなかった責任を取って球団の渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和会長は辞任する。問題の重大さを認識しているのであれば責任者として公の場で説明を行い、謝罪すべきだ。いずれにしても球団首脳が交代して済む問題ではない。 新たな関与者が現れる可能性について巨人は記者会見で「いろいろ調査が難航している。今後も調査を続けていく」として否定しなかった。見過ごせない発言だ。疑惑を残した