2014年に入り、特に5月以降、アメリカ特許訴訟の件数が急減しています。4月こそ「トロール対策法案(fee shifting関係)」が成立した場合の適用回避を狙った駆け込み訴訟で、675件/月という記録的数字になりましたが、その後6月(412件)を除き300件台が続いています。9月は329件まで落ち込み、昨年9月(675件)と比べ40%減となりました。 Alice判決のインパクト 原因は一体何なのか、アメリカでいま何が起きているのか …。 訴訟リサーチ・分析会社Lex Machinaの創設者であり、現スタンフォード・ロースクール法学教授であるマーク・レムレイ(Mark Lemley)氏は、第一の原因として今年6月に最高裁が下したAlice v. CLS Bank事件の判決を挙げています Alice判決では、抽象的アイデアは特許適格主題でなく、また、抽象的アイデアを汎用コンピューター上で実施