◆富山県との区間またぎ さらに負担増も◆ 北陸新幹線の開業に伴いJRから第三セクターに経営が移る並行在来線(北陸線の金沢―富山県境間)について、県は24日、現状より27%程度の運賃値上げが必要になるとの見通しを示した。JRが運行を続ける金沢以西や、富山県の三セクが運営する区間などをまたいで利用する場合は、運賃負担がさらに高まる見込みだ。 県が発表した経営計画の中間案によると、三セクの資本金は20億円で、県が7割、全19市町が計2割、民間が1割を拠出。並行在来線の運行本数は現状と同じ1日110本程度とする。 JR西日本は現在、乗客が多い関西の路線で利益をあげ、客が少ない北陸線の赤字をうめている。そのため、北陸線だけを引き継ぐ三セクは赤字になる。県は当初10年間での赤字額を計20億円と試算。すべて運賃で穴埋めする場合、27%の値上げが必要になる。 さらに利用者の負担増につながるのが、「