同居人2人やネコと暮らす、都内の地下鉄駅からすぐのシェアハウス。学生のたまり場といった風情だ。 昼過ぎに起き、散歩や図書館通い、自炊、同居人とのゲームなどで過ごす。好きなだけ寝られるのが幸せだ。収入は、年80万円ほど。作ったサイトに貼った広告や、新古書店で買った本のネット転売などで稼ぐ。純粋な無業者ではないが、「できるだけ働かないことを目指しているので」、象徴的にニートと自称する。 本書には、わりと何とかなるという生活ぶりや、収入を得る方法などを記し、「働かない生き方もありでは」と訴えた。ただ、ニート礼賛ではないと強調。そもそも、ニートでいるには、金を使わずに暇をつぶすことができるなどの適性が必要で、ほとんどの人は仕事をしている方が幸せだと断言する。「働くのが合わないと感じている人に読んでもらい、ネットなどで世界を広げてもらえれば」 集団行動が昔から苦手だった。京大入学後に過ごした学生寮の