去る2月15日、南太平洋のバヌアツ共和国を構成するタンナ島(かのエロマンガ島の南に位置する島といえば判りやすいか)で、「ジョン・フラム運動50周年記念」の祭典がとりおこなわれた。Link> ジョン・フラム運動は主にメラネシアで展開された一種の対抗文化的宗教運動、カーゴ・カルト信仰の末裔である。カーゴカルトは積荷信仰とも訳される。 第二次大戦中、太平洋諸島に展開した米軍が戦略物質を大量に島々に投入したのをみた島民たちが、自分たちの先祖の精霊が、米軍の姿を借りて、本来は自分たちのものである富を運んできてくれたのだと理解したことに始まる。 多くは黒人米兵となって現れた彼らの祖霊は、彼らの固有文化を守って待ち続ければ、米軍が彼らの富をまた運んでくると約束してくれる。島民たちは、飛行場のような広場を作り、星条旗風の旗を立て、彼らなりに把握した飛行機のモックアップを作って、米軍=彼らの祖霊をいつまでも