頭の中で飼い慣らした状況を 緑色に塗りつぶして行く それぞれの素晴らしい遺伝子の発露を踏み潰していく 眠れない瞼たちの遥か上空で 七色に光る眼球を持ち寄ってパーティーをしよう 空洞を抜ければどこにでも行ける 一方通行かもしれないけど 広げた蜘蛛の巣を小さく畳んで 終わりが来るのをじっと待っていよう ... 貝使いにそそのかされて 彼女はまだ帰ってこない 遷都祭も昨日で終わり 夢見心地の店もまた来年に 僕は仕方なく鉄骨を撫でる毎日 角細工の村は今年も 派手に紙を燃やしていた 砂狐の便箋を買ったけど ペンをペン立てから抜きとりたくない 歪んだ五十音を眺めて暮らす毎日...