一つの作品を分析的に読むものです。読み物というよりもレポートですので、かなり退屈に感じるかもしれません。それでもよろしければお読みください。 1 はじめに 久々に読書関係の企画を載せることにしました。 今回は村上春樹の『蛍』という短篇に焦点をあて、この物語を出来るだけ細かく読んでみようと思います。その狙いですが、いちばんの目的は村上春樹の小説を読みこんな魅力があり、それがどこから出ているのか、そこらあたりを詳らかにしたいと思うことです。あと、出来れば『蛍』か『ノルウェイの森』の二章と三章を読むとより理解が広がります。なぜ、村上春樹かと言うと、幾つか理由があります。一つは読む価値があるテキストかと言う問題です。もっと言えば、物語らしいもの、より小説らしいものと言う点で選びました。実はここ最近は太宰や三島に惹かれていましたから、それらでも良かったのですが、現代性が果たしてどうなのかと思いました

