消費税10%の日本で軽減税率は不要だ 消費税25%のスウェーデンから見た日本の議論のおかしさ 山内正敏 地球太陽系科学者、スウェーデン国立スペース物理研究所研究員 消費税率を8%から10%に引き上げるときに軽減税率の導入が予定されている。軽減税率の代わりに、いったん払ってもらってから還付してはどうかという案も出てきた。いずれも無駄に役人の人件費を増やし、本来の目的である歳入の増加分を目減りさせることでは五十歩百歩だ。そこからの議論はまるでカオスで、マイナンバー制度を普及させるために無理やり還付案の提案したのではないかと感ずるほどだ。 軽減税率の導入が必要とされる理由は、消費税に逆進性(収入が低い人ほど収入に占める税負担の割合が大きくなる)があるからといわれる。ちょっと待て、本当にそうなのか? 消費税はそこまで酷い逆進税なのだろうか? 軽減税率を導入しなければならないほどなのか? 25年
![消費税10%の日本で軽減税率は不要だ - 山内正敏|論座アーカイブ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3d0210474fad846c0989dbd8708ec6c2af3909c9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2015102000001_1.png)