シーズンインに向けたキャンプ情報がメディアを騒がせているのを見ていて、こうして2019年も野球漬けになっていくのだろうなと思った。 それは楽しみでもあり、危惧でもある。 キャンプイン前のシーズンオフは、野球教室や講演会などが全国各地で開催されていた。現役のプロ野球選手はもちろんのこと、プロ野球OBなどが一般市民の前に登場。「シーズンオフの風物詩」とも言えるのだが、最近よく話題にあがるのが、「野球人口減少」など球界の危機を叫ぶ声だ。 野球界にも将来への危機感が生まれつつある一方、シーズンが始まってしまうと、そうした意識が薄れてしまうだろうという危惧があるのだ。 早稲田大学野球部OBが主催する野球教室で、ある現役のプロ選手がこんな話をしていた。 「選手がもっと取り組むべきことはあると思いますけど、少年の野球人口が減少しているという現実は感じづらいし、シーズン中に選手間で話すことはあまりない」