12月10日の午前、宇治市の学習塾でアルバイト講師の大学生(23)が個別指導を断られて関係がなくなっていたはずの小学6年生の少女(12)を密室に連れ込み、包丁で刺殺した。虫の好かないお兄さんとはいえ塾生である以上逃げるわけにもゆかず、2人だけの状況に置かれて、刃物を向けられた少女はどんなに怖かったことか。本当にかわいそうな最期であったと誰もが思ったことだろう。彼女がいなければ「楽になると思った」とかこれで「トラブルがなくなる」などと、この男は警察で供述しているという。楽になりたいのなら、人を殺す代わりに自分が死ねばよいのに。ところが、自分が死ねないから人を殺すのがこうしたたぐいの犯罪者なのである。