コインチェックからのNEM不正流出が、2月に問題となった。 仮想通貨は昨年暴騰し、年末年始には取引所のテレビCMを見かける機会も増えた。買えば増えるということで、投機を目的とした取引のカジュアル化も進んでいた。一方で、リスクの理解やセキュリティ意識の希薄化もある。仮想通貨を正しく理解するために何を知るべきか? マカフィーを取材した。 一般的なセキュリティの枠組みでも問題を整理できる ── コインチェック事件では、何が問題だったか? 安田 今回の事件では、コインチェック社が扱う複数の仮想通貨のうち「NEM」が盗難にあった。インシデント(事件)が発生した場合に、セキュリティの観点からどのような問題があったか考える上では、フレームワークを用いて整理することが有効である。 ここでは例として、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)の“サイバーセキュリティーフレームワーク”を用いて考えてみる。このフレ
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